最近、健康にとても興味があり、健康番組を色々見るようになりました。
2月4日の「名医とつながる!たけしの家庭の医学」では、「九死に一生の実話!これだけは知って欲しい!生死の分かれ道SP」として、名医がいま伝えたい冬の突然死を防ぐSPを特集していました。
元気そうだった人がある日突然亡くなってしまう、いわゆる「突然死」。
毎年約5万人近い方が突然死していると言われているそうです。(心臓突然死の予知と予防法のガイドラインより)
でも、実際に突然死にかかわる医師たちは「突然死は突然ではない。突然死と言われていても、実際にはその前に数々の重要なサインがある。」と言うのです。
こうした重要なサインを見落とさないように十分注意することが大切だということです。
突然死を招くまでに生と死を左右する分岐点がいくつかあり、その分岐点でどちらに進むのかを決めるのは本人次第、と言うのです。
「名医が伝えたい突然死を未然に防ぐ大切なサイン」をご紹介します。
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破裂すると致死率90%!血管の病から奇跡の生還!
致死率90%の病から生還した【生死を分けた分岐点】
この血管の病とは、人知れず体内で成長し続ける「静かなる爆弾」が、ひとたび爆発すれば致死率90%にも達すると言われる恐ろしい病です。
死亡者数が60代を超えると急増する病なのです。
Bさんの身体の中に時限爆弾が仕掛けられたのは64歳の頃でした。
しかも、それはゆっくり確実に大きくなっていたのです。爆発まであと6ヶ月。
数年前に高血圧と診断されたBさんは、医者に注意されるのが嫌、という理由で定期検診をさぼり、塩分の摂りすぎも気にしていませんでした。
もしこのとき、自分の高血圧をコントロールできていれば、病の進行を止めることができたはずなのです。
病のサイン① 突然声がかすれた
そんなある日、カラオケで歌のクライマックスに差し掛かったとき、突然声がかすれてしまったのです。
高音のサビにくると、何度も同じアクシデントが…
このときは歌いすぎが原因だと思ったBさんですが、実はこの症状は、体内の時限爆弾が少しずつ大きくなっている証だったのです。爆発まであと5ヶ月。
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病のサイン② お茶が飲み込みにくく喉につかえる
2週間後、病魔から次のサインが…。
お茶を飲もうとしたとき、喉に引っかかって飲み込みにくくなり、咳き込むようになったのです。
このサインも、Bさんは年のせいと考え深刻にとらえず、病院にも行かなかったのです。
爆発まであと4ヶ月と2週間。
病のサイン③ 喉に違和感があり声がガラガラに
それから1ヶ月後、Bさんの声にある変化が起こりました。
数日間、喉に違和感があり、声がガラガラになっていたのです。
仕事にも支障が出ると思い、ようやく内科クリニックを訪れたBさんですが、大袈裟に扱われることを嫌い、声のかすれが2ヶ月続いていることを医師に伝えませんでした。
そのため、医師はこのとき、病の存在に気付くことができなかったのです。
病に気が付く最大のチャンスを逃してしまったBさん、その身体の中で時限爆弾は刻一刻と大きくなり続けていたのです。
そしてBさんはさらに、内科を受診してから2ヶ月もの間、声のガラガラを放置してしまいました。
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病のサイン④ 獣のうなり声のような寝言
Bさんは息子さんのお嫁さんの強い勧めにより耳鼻咽喉科を受診し、医師は内視鏡で喉の様子を調べました。
病名 「胸部大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)」
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生死を分けた4つの分岐点
高血圧になると、血流がより速く、強くなります。
それが、胸部大動脈の血管の壁に当たり続けることで、少しずつ血管壁がダメージを受け、コブが発生してしまったと考えられるのです。
その結果、声のかすれ、飲み込みにくい、という症状が出始めます。
実は、喉をコントロールしている神経は、脳からまっすぐ喉に伸びているのではなく、喉を通り過ぎ、胸の大動脈をくぐる形で繋がっています。
そのため、大動脈にできたコブが少しずつ大きくなるにつれ、ゆっくりと神経を圧迫、声のかすれや飲み込みずらさなどの症状が現れたのです。
ますます成長を続ける大動脈のコブが、さらに神経を圧迫し、声をガラガラにしてしまったのです。
声帯が動かなくなったのは、喉の神経が圧迫されていたのが原因だったのです。
ついに最後の分岐点となったサインは、獣のうなり声のような寝言…。
この時点で、大動脈のコブはいつ破裂してもおかしくないくらいに巨大化していたのです。
しかし、息子さんのお嫁さんの必死の訴えにより、耳鼻咽喉科を受診したBさんは、ギリギリのところで生死を分ける分岐点を後戻りし、命をつなげることができたのです。
15秒でわかる「危険な声のかすれ」発見テスト
「突然死を招く胸部大動脈瘤を早期発見できるテスト」を名医が大公開!
川崎幸病院川崎大動脈センター(大動脈疾患の手術数日本一 累計約8,800件)の
大動脈外科副部長 尾崎健介先生(これまで750件以上の手術を執刀)と、
国際医療福祉大学医学部教授・山王病院東京ボイスセンター(声やのどの障害の診断・治療を行う日本有数の専門施設)の
センター長 渡邊雄介先生(耳鼻咽喉科医師・声帯治療の専門家)です。

【15秒でわかる発声テスト】
やり方はとても簡単です。
①まず、リラックスして椅子に座ります。
②大きく息を吸います。
③普段、話をするくらいの大きさで「あー」と声を出します。
☆15秒間、声を出し続けられればOKです。
★15秒間、声が続かない場合は??
胸部大動脈瘤など、なんらかの原因でどちらかの声帯がきちんと閉じず、隙間が空いている可能性があります。
すると、肺からの空気が大量に漏れてしまい、短い時間しか発声できなくなってしまうのです。
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まとめ
「名医とつながる!たけしの家庭の医学」「九死に一生の実話!これだけは知って欲しい!生死の分かれ道SP」の突然死を回避する分岐点は、とても興味深い内容でした。
私の亡父は「大動脈瘤亀裂」で救急搬送され、そのときは何とか生還しましたが、その7年後、「脳出血」で亡くなりました。
父も高血圧だったため家族は気をつけていたのですが、本人があまり注意しなかったので、そのあたりが悔やまれるところです。
症状や高血圧に気をつけ、自分で生死を分ける分岐点を見極めることが大切ですね。