2月4日名医とつながる!たけしの家庭の医学「心筋梗塞」の生死を分ける分岐点とは?

名医とつながる!たけしの家庭の医学

最近、健康にとても興味があり、健康番組を色々見るようになりました。

2月4日の「名医とつながる!たけしの家庭の医学」では、「九死に一生の実話!これだけは知って欲しい!生死の分かれ道SP」として、名医がいま伝えたい冬の突然死を防ぐSPを特集していました。

元気そうだった人がある日突然亡くなってしまう、いわゆる「突然死」

毎年約5万人近い方が突然死していると言われているそうです。(心臓突然死の予知と予防法のガイドラインより)

でも、実際に突然死にかかわる医師たちは「突然死は突然ではない。突然死と言われていても、実際にはその前に数々の重要なサインがある。」と言うのです。

こうした重要なサインを見落とさないように十分注意することが大切だということです。

突然死を招くまでに生と死を左右する分岐点がいくつかあり、その分岐点でどちらに進むのかを決めるのは本人次第、と言うのです。

「名医が伝えたい突然死を未然に防ぐ大切なサイン」をご紹介します。

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日本人の突然死で最も多い心臓の病

突然死の最大の原因と言われ、発症すればその40%が死に至るという病気は「心筋梗塞」です。

その心筋梗塞を発症したにもかかわらず、突然死を回避した生き証人のC子さんのお話です。

C子さんは心筋梗塞で倒れ、意識不明に…本来なら死んでいてもおかしくない状態でした。

しかし、普段していた「あること」のおかげで、一命を取り留めることができたのです。

それは、誰にでもできることなのです。

症例③心筋梗塞から生還!普段していた「ある事」とは?

C子さんが59歳の頃、グループホームと呼ばれる認知症を患った方のための施設で介護ヘルパーをして働いていました。

朝6時半に出勤するや否や、入居者の朝食の介助から歯磨きのお手伝いまで、毎日施設内を走り回る毎日でした。

病のサイン① 首の付け根に痛みを伴うコリ

最初の異変は台所仕事をしていたとき、いつもの肩こりとは違う感覚を感じたのです。

普段は感じない首の付け根あたりに、痛みを伴うコリを感じました。

病のサイン② 右胸に締め付けられるような痛み

更に、いつものように仕事をしていると、今度は右胸にギュッと締め付けられるような痛みを感じるようになったのです。

しかし、数十秒じっとしていると、その痛みはすっと消えていきました。

C子さんは4年前に乳がんの切除手術を受けていたため、その古傷が何かの原因で痛んだのだと勝手に思い込んでしまいました。

これこそが、突然死を招く心筋梗塞が身体の中で目覚め始めた警告だとも知らずに…。

胸に痛みを感じた矢先のこと、C子さんにある報せが…。

健康診断の結果、悪玉コレステロールの数値が基準値をオーバーし、要再検診になっていたのです。

近所の内科クリニックを訪れると医師は、コレステロール値を薬でコントロールすることを勧めたのですが、薬による治療を断り、本当は全然やる気のない食事療法でごまかそうとしてしまいました。

生死を分けた分岐点① コレステロール値を放置

心筋梗塞の最大のリスクのひとつが高コレステロール、このとき、きちんと治療に取り組み、コレステロール値を下げていれば、突然死という最悪のケースは避けられたのです。

病のサイン③ 感じたことのない動悸と息切れ

そんなC子さんを襲った更なる異変が…。

急いで階段を上がっていたとき、普段あまり感じたことのない動悸と息切れがしたのですが、この異変も年のせいにしてしまいました。

自分の心臓の血管が、恐ろしい速さで詰まり始めていたのです。

C子さんは仕事が忙しく、ここ数年お昼休みは長くても30分ほどで、昼食も大急ぎで食べるのが習慣になっていました。

いつもの早食いも心筋梗塞のリスクになっていたのです。

病のサイン④ 目がさえてなかなか眠れない

C子さんは、インフルエンザにかかった同僚の代わりにシフトに入り、朝6時から20時頃まで連日働くようになりました。

ところが、身体は疲れているはずなのに、布団に入って30分経っても目がさえてなかなか眠れなくなってしまいました

生死を分けた分岐点② 仕事のストレス・睡眠不足も心筋梗塞のリスク
実は、仕事のストレスと睡眠不足、これら2つの生活習慣も心筋梗塞のリスクなのです。
C子さんは、気がつかないうちに、生死を分ける分岐点を間違った方向に歩み出してしまっていたのです。

病のサイン⑤ 息苦しさを伴う激しい痛み

そして迎えた運命の日。
早番で出勤し、朝食を食べていたとき、突然胸を鷲づかみされるような激しい痛みが…以前感じた痛みとは全く違う、息苦しさを伴っていました
わずか数十秒で脂汗がふき出し、胸の痛みと息苦しさが治まらないのです。

病のサイン⑥ 胸がむかつき食べた物を戻す

横になっても脂汗は止まらず、ついには、胸がむかつき食べた物を全て戻してしまったのです。
しばらく休むと胸の激痛は少しだけ治まってきました。
そこでC子さんは、病院へは行かず帰宅して休むことに…。
生死を分けた分岐点③ 痛みを我慢してしまった
痛みを我慢したのが、生死を分ける最後の分岐点。
一般的に女性の方が男性より痛みに対して強く、我慢してしまう傾向があるのです。
あの痛みが起きた時に病院に行けば、命を落とす確率は低くなったのです。

病名「心筋梗塞」

なんとか家にたどり着いたものの、再び胸の痛みと息苦しさ、嘔吐と下痢に襲われたC子さん…そしてそのまま意識を失ってしまったのです。

発作が始まって12時間後、病院に緊急搬送されたC子さんには、すぐにMRIなど心臓の検査が行われました。

そして、その検査結果に担当医師は驚きを隠せませんでした。

生死を分けた普段の行動

私たちの心臓には「冠動脈」と呼ばれる3本の太い動脈があります。

C子さんのレントゲン画像を見ると、1本の冠動脈の真ん中あたりが完全に詰まっていて、その先に血液が流れていませんでした。

こうなると、わずか数十分で心臓が壊死し、心機能が低下、いつ突然死してもおかしくありません

しかし、C子さんの心臓は心筋梗塞を発症してから12時間以上経っても壊死していませんでした

その理由は、C子さんには普通の人にはない「側副血行路」という予備的な血管があり、この予備に生えてきた細い血管が、詰まった冠動脈の代わりとして心臓に血管を送り続けていたため、壊死せずに済んでいたのです。

これが生死を分けたのです。

一体なぜ、心臓に予備的な血管が生えたのでしょうか?

生死を分けた普段の行動は、介護の現場で一日中速足で歩きまわっていたこと

この運動によって、気づかないうちに予備の血管ができていたと考えられるのです。

毎日の1万歩くらいの有酸素運動、筋肉トレーニングによって、予備の血管「側副血行路」を発達させたのです

突然死から逃れるためには、日々の地道な運動が一番の近道なのです。

まとめ

「名医とつながる!たけしの家庭の医学」「九死に一生の実話!これだけは知って欲しい!生死の分かれ道SP」の突然死を回避する分岐点は、とても興味深い内容でした。

心筋梗塞のリスクは、今回の中で一番自分に当てはまるサインが多かったので、ちょっと心配になってしまいました。

これからは日々の地道な運動に心がけようと思います。

 

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