2月4日名医とつながる!たけしの家庭の医学「ノックアウト型脳梗塞」の生死を分ける分岐点とは?

名医とつながる!たけしの家庭の医学

最近、健康にとても興味があり、健康番組を色々見るようになりました。

2月4日の「名医とつながる!たけしの家庭の医学」では、「九死に一生の実話!これだけは知って欲しい!生死の分かれ道SP」として、名医がいま伝えたい冬の突然死を防ぐSPを特集していました。

元気そうだった人がある日突然亡くなってしまう、いわゆる「突然死」

毎年約5万人近い方が突然死していると言われているそうです。(心臓突然死の予知と予防法のガイドラインより)

でも、実際に突然死にかかわる医師たちは「突然死は突然ではない。突然死と言われていても、実際にはその前に数々の重要なサインがある。」と言うのです。

こうした重要なサインを見落とさないように十分注意することが大切だということです。

突然死を招くまでに生と死を左右する分岐点がいくつかあり、その分岐点でどちらに進むのかを決めるのは本人次第、と言うのです。

「名医が伝えたい突然死を未然に防ぐ大切なサイン」をご紹介します。

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脳細胞を死滅させ突然死を起こす恐ろしい脳の病 急増中

生死の分かれ目を決定した症例【突然死を招く脳の悲鳴】

A子さんは64歳のある朝、頭にとてつもない衝撃が走り、そのまま帰らぬ人となってしまいました。

しかし、A子さんは幾度にもわたって、突然死を回避できる分岐点を間違った方向に進んでしまっていたのです。

病のサイン① 飲酒後の胸の動悸

突然死を起こす2年前、病の兆候が起きたのは彼女が62歳の時、大好きなお酒が進み、飲み始めて1時間が過ぎた頃でした。

不意に、ドキドキと胸が高鳴り始めたのです。

心臓が突然暴走を始めたような鼓動…しかし、動悸はしばらくすると治まったため、お酒のせいと考え、気にも留めませんでした。

病のサイン② 平常時の胸の動悸

数日後、今度は仕事中に動悸が起きたのです。

不安には思ったものの、しばらくすると自然に動悸は治まったため、この時も、胸の異常を相談することはありませんでした。

病のサイン③ 動悸が治まらない

症状に変化が起きたのは、1ヶ月後。

この日も晩酌の最中に胸がドキドキする動悸が起こり、いつもはすぐに治まるのですが、2時間経っても治まる気配がなかったのです。

そこでようやくA子さんは、近所の内科を受診、心電図検査など様々な検査を行いました。

「血圧が少し高めなこと以外は異状が見られない。」という結果に、A子さんは一安心しましたが、それからはなるべくアルコールを控え、食事も減塩やカロリーに気をつけるようになりました。

血圧計を購入し、日々の血圧の変化を記録するようにもなりました。

しかし、血圧は毎日140前後を行ったり来たりで、さほど大きな変化はなかったため、A子さんは自己判断で日々の血圧測定をやめてしまいました。

生死を分けた分岐点① 血圧測定をやめた

もしこのとき、自分の高血圧をケアしていれば、恐怖の病の更なる暴走を食い止めることができたのです。

その後も、胸がドキドキする動悸は頻繁に起こり続けました。

病のサイン④ 動悸を感じなくなった

そして、最初の症状から半年後、あれほどしょっちゅう起きていた胸のドキドキが、ほとんど感じなくなっていたのです。

そのため、Aさんは、血圧測定だけでなく、病院へ通うことすらも止めてしまいました。

生死を分けた分岐点② 動悸を感じなくなる
動悸を感じなくなったこの段階なら、心電図検査などで恐怖の病を発見できたのです。
Aさんは病の兆候に気がつかないまま、いつもの晩酌も復活、決して踏み出してはいけない方向へ歩みを進めてしまったのです。

病のサイン⑤ 強い尿意

最初の症状から1年後、新たな異変が襲い掛かります。
眠りについてから2時間後、強い尿意を感じて目を覚めました
その後も、トイレで目を覚ますことが次第に増えていったのです。
頻尿は年のせい、とA子さんは軽く考えてしまい、病院で診察を受けることもなく、なるべく水分を摂らないようにしたのです。
生死を分けた分岐点③ 頻尿を年のせいと思う
泌尿器科を受診し、動悸と頻尿があることを伝えれば、発見できるものだったのです。

病のサイン⑥ 視界に異変

A子さんに、最後のチャンスが訪れます。
突然、自分の視界に異変を感じたのです。
目の前がぼやけてはっきりと見えません。
右目が見えにくくなっていましたが、30分ほどで目のぼやけは消えたため、気にしませんでした。
生死を分けた分岐点④ 目がぼやけても気にしない
この症状こそ最終警告であり、突然死をもたらす恐ろしい時限爆弾を背負ってしまったのです。
タイムリミットは48時間以内だったのですが、病院に行くこともなかった彼女は倒れ、意識不明のまま緊急搬送されたものの、帰らぬ人となってしまったのです。

病名「心原性脳梗塞」(通称:ノックアウト型脳梗塞)

A子さんの命を奪った病名は「心原性脳梗塞」(通称 ノックアウト型脳梗塞)と呼ばれる病で、ミニトマト大の血栓が脳に詰まり、突然死をもたらす最悪の脳梗塞です。

生死を分けた4つの分岐点

①血圧測定をやめた

動悸は、加齢や高血圧によって発生した心臓の異常な電気信号が、動悸や不整脈を引き起こす、心房細動(心臓が細かく震え、不規則なリズムで拍動を繰り返す)と呼ばれるよくある病が原因です。

心房細動は多くの場合大事に至ることはなく、経過観察が大切なのですが、たまにしか起きない心房細動が、高血圧によって次第に慢性化し、常に心臓が震えることで、血栓ができやすくなってしまうのです。

②動悸を感じなくなる

高血圧によって慢性的に起きるようになった動悸に次第に身体が慣れ、異変を異変と感じなくなってしまうのです。

この症状を感じたときに行くべき内科は「循環器内科」です。

③頻尿を年のせいと思う

慢性化してしまった心房細動により、心臓から利尿を促す成分が分泌されるようになっていたのです。

このとき、心房細動により、巨大な血栓が作られ始めていたのです。

この症状を感じたときに行くべき内科は「泌尿器科」です。

④目がぼやけても気にしない

血栓の大きさは直径3~4cm、ミニトマトほどの大きさに成長した血栓から最終警告が送られていました。

心臓の中にできた巨大な血栓の一部が剥がれ、脳に到達、目の神経に栄養を送る血管を詰まらせ、違和感が発生していたのです。

最終警告は目の症状以外に、手のしびれや脱力感、ろれつが回らない、などが知られており、この段階で病院にかかれば薬によって血栓を溶かすことも可能なため、命を落とすこともなかったかもしれません。

心臓から剥がれ落ちた巨大血栓が血流にのり、脳に到達、あっという間に脳細胞を壊死させ、A子さんを死に至らしめたのです。

ノックアウト型脳梗塞のもうひとつのリスク

もうひとつの重要なリスクは「性格」だと言います。

いったい、どんな性格の人がノックアウト型脳梗塞になりやすいのでしょうか?

神奈川県三浦郡にある「葉山ハートセンター不整脈センター長 佐竹修太郎先生」は、20年以上にわたりノックアウト型脳梗塞を未然に防ぐ方法を研究している世界的なパイオニアだそうです。

佐竹先生によると「心臓のリズムは自律神経によって調節されていて、自律神経と性格が密接な関係にある。」と言います。

ノックアウト型脳梗塞のリスク診断 性格問診チェック!

自分の普段の行動に近いものをA,Bから選択し、A,Bどちらに多く該当するかで診断します。

問診は全部で5問です。

❶待ち合わせのとき

Ⓐ約束時間の前には着いている

Ⓑギリギリだったり少し遅れる

❷お店を選ぶとき

Ⓐ行列に並んでまで食事をしようとは思わない

Ⓑ美味しいもののためなら行列に並ぶのは苦ではない

❸旅行の計画を立てるとき

Ⓐ事前に綿密なスケジュールを組み立てる

Ⓑスケジュールは大まかに決める

❹飴をなめるとき

Ⓐすぐに噛み砕く

Ⓑ最後まで舐める

❺映画のエンドロールが流れたとき

Ⓐすぐに席を立つ

Ⓑエンドロールが終わるまでじっくり見る

ノックアウト型脳梗塞になりやすい性格なのは「Aが多い人」です。

Aが多い人はせっかちで几帳面な性格で、タイプA(Type Agressive)と呼ばれ、日常的にストレスを受けやすいため、心臓病になりやすいということです。

ストレスが自律神経を通じて、血圧や心拍数を上昇させるために心臓にダメージを与えてしまうのです。

タイプAの人は心臓を休めるため、リラックスする時間を意識的に設け、深酒を避けるようにしましょう。

まとめ

「名医とつながる!たけしの家庭の医学」「九死に一生の実話!これだけは知って欲しい!生死の分かれ道SP」の突然死を回避する分岐点は、とても興味深い内容でした。

ノックアウト型脳梗塞の性格診断をやってみると、私はAが多く、リスクが高いという結果になってしまいました。せっかちで几帳面というのは自分でも納得なので、少しでもリラックスする時間を増やすように気をつけようと思います。

症状や高血圧に気をつけ、生死を分ける分岐点を見極めることが大切ですね。

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