磐田市のイメージキャラクター「しっぺい」は見付に伝わる霊犬伝説「悉平太郎(しっぺいたろう)」をモチーフにしています。
その「悉平太郎(しっぺいたろう)」ゆかりの見付天神矢奈比賣神社で行われる「見付天神裸祭(みつけてんじんはだかまつり)」が「天下の奇祭」と呼ばれていることをご存知でしょうか?
本記事では、天下の奇祭と呼ばれる由縁や、この裸祭りに合わせて販売される「粟餅」というお菓子についてまとめてみました。
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見付天神裸祭(みつけてんじんはだかまつり)について
天下の奇祭と称される矢奈比賣神社(静岡県磐田市)の「見付天神裸祭」は、国の重要無形民俗文化財にも指定されている伝統的な祭りです。
その起源は、花園天皇の正和年間より始まったと伝えられています。
毎年旧暦の8月10日直前の土・日曜日に行われます
例祭の夜に行われる「鬼踊り(おにおどり)」が広く知られていますが、実際は8日間にわたるお祭りで、祭事始から始まり、御斯葉下ろし、浜垢離、御池の清祓い、例祭、裸祭、還御と五穀豊穣を祈る祭りが繰り広げられます。
「見付天神裸祭」は、矢奈比賣(やなひめ)神社の御祭神が、遠江国総社である淡海國玉(おうみくにたま)神社へ渡御する神事を中心に構成されています。
例祭の夜に行われる「鬼踊り」が有名で、裸に新ワラで作った腰蓑(こしみの)を着けた裸の男衆が、押し合い、もみ合いながら見付の通りを練り歩き、拝殿にて狂喜乱舞する勇壮な鬼踊りは迫力満点です。これが「天下の奇祭」と呼ばれる由縁です
裸練りは土曜日の21時から開始されます。翌日は、夕刻に御輿の御神幸が行われますが、見に行くなら初日の夜がおすすめです。
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令和2年の見付天神裸祭の日程
9月20日 15:00頃 祭事始(さいじはじめ)
9月20日 22:00 御斯葉下ろし(みしばおろし)
9月23日 浜垢離(はまごり)
9月25日 20:00 御池の清祓い(みいけのきよはらい)
9月26日 10:00 例祭(れいさい)
9月26日 18:00~27日 1:00頃 裸祭(はだかまつり)
9月27日 還御(かんぎょ)
祭典名の説明はこちら

令和3年の見付天神裸祭の日程
9月 5日 15:00頃 祭事始(さいじはじめ)
9月 5日 22:00 御斯葉下ろし(みしばおろし)
9月 8日 浜垢離(はまごり)
9月10日 20:00 御池の清祓い(みいけのきよはらい)
9月11日 10:00 例祭(れいさい)
9月11日 18:00~12日 1:00頃 裸祭(はだかまつり)
9月12日 還御(かんぎょ)
祭典名の説明はこちら
参考:令和1年の祭典マップ&交通案内図はこちら
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見付天神裸祭を「見付天神矢奈比賣神社」で見る

見付天神矢奈比賣神社
所在地 静岡県磐田市見付1114-2
TEL 0538-32-5298
アクセス
お車 東名磐田ICより約7分/磐田バイパス見付ICより約5分
電車・バス JR東海道線磐田駅 2のりば遠鉄バス80系統乗車
「見付」バス停下車
地図

裸祭りは「腰蓑を着けた裸の男達が狂喜乱舞する」これが天下の奇祭の由縁です。
女性は参加出来ないと言われているため、私は子どもの頃、浜垢離と稚児行列だけにしか参加出来ませんでした。
「見付に生まれるなら男の子に生まれたかった」と、お祭りのたびに思ったものです。
歴史があるお祭りなのでなかなか難しいとは思いますが、少しでも女性が参加できるようになったら嬉しいな~と思います。
※ 見付天神裸祭について、詳しくはこちらをご覧ください。
次に、この裸祭りに合わせて販売される「粟餅」についてご紹介します。
裸祭名物のお菓子「粟餅(あわもち)」について
見付天神裸祭に合わせて販売される「粟餅」は秋の作物の豊作など五穀豊穣を祈願するお菓子です。
遠州見付宿の天神社廟後に妖怪が住み、毎年人身御供の悲しい習わしがあり、人身御供の日には新粟でついた餅を娘と共に長持ちに入れて持たせたのが粟餅の由来です。
そして江戸時代の終わり頃、天神社大祭に神供の新粟で作られたものを土産として売り出したのが始まりと云われています。
今年とれたばかりの粟ともち米をほどよく混ぜて蒸し上げ、しっかりと腰のある餅につきあげ、上等なこし餡でくるんであります。あっさりとした甘さの、歯ごたえのあるお餅です。
天神社の中でも購入することが出来ますが、各々美味しい粟餅を販売しているお店があります。

今年とれたばかりの粟ともち米をほどよく混ぜて蒸し上げ、しっかりと腰のある餅につきあげ、上等なこし餡でくるんであります。あっさりとした甘さの、歯ごたえのあるお餅です。

出来立てのおいしさを味わっていただくために一切作り置きはせず、毎日出来立てを作っています。お餅はふんわり柔らかく、あんこはあずきの風味良く炊き上げています。

年中を通して製造・販売しているのはこちらの井口製菓だけです。見付の通りにあります。自家製餡はきめが細かく、しっかりとした甘さながらもくどくなく、独特のモチモチとした食感です。
どこのお店の赤福も食べてみましたが、少しずつ違うものの全部美味しかったです。
私は、伊勢の赤福が大好きなのですが、少し似ていると思います。それよりも少しあっさりした甘さかな~と…
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まとめ
天下の奇祭と呼ばれる見付天神裸祭と、裸祭に合わせて販売されるお菓子、「粟餅」についてまとめてみました。
毎年旧暦の8月10日直前の土・日曜日が祭典になりますので、まだかなり暑い頃ではありますが、「腰蓑を着けた裸の男達が狂喜乱舞する」姿を見に行ってみてはいかがでしょうか?
その際には是非、「粟餅」と静岡名産のお茶を味わってみて下さいね♪
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