いよいよ2020年、オリンピックイヤーの幕開けですね。
私は20年以上前からバドミントンが大好きで、多い時には週に5日くらい練習し、月に3~4回大会にも出場したりしていましたが、バドミントンはマイナーなスポーツだったのでなかなか情報が手に入らず、書店でバドミントン関連の本があれば手当たり次第に購入し、「バドミントンマガジン」を定期購読したりしていました。
バドミントンの大会はなかなか地上波では放送してくれないので、「ディレクTV」や「スカパー!」でJ SPORTSチャンネルなどのバドミントンが視聴できる番組を契約し、録画して見てきました。
少しずつメジャーになってきたバドミントンですが、現在こんなにも世界ランキングが上位の選手が沢山いるのにもかかわらず、テニスや卓球に比べると、まだまだニュースでの取り上げられ方やテレビ放映はあまりにも少な過ぎて悲しいです。
2020東京オリンピックで、バドミントンは全種目でメダルが期待できると言われているので、もっと注目して欲しい!と思っているんです。
そんなわけで、バドミントンの選手たちについて、少しでもお伝えできればと思います。
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女子シングルスの奥原希望選手
女子シングルスでよくメディアに取り上げられる選手は、奥原希望選手ですね。
山口茜選手はシャイでインタビューでもあまり勝ち気な発言はしないのですが、山口選手よりもハキハキした印象の奥原希望選手は、勝った時も負けた時もハッキリと自分の気持ちを言葉にする印象があります。
印象的だったのが、2011年の全日本総合選手権で決勝に進出し、2008年から3連覇中だった廣瀬栄理子選手との対戦予定でしたが、決勝戦当日に廣瀬選手が体調不良で棄権したため、不戦勝で優勝が決まったときのインタビューでした。
まだ高校2年生、16歳だった奥原選手が、廣瀬選手と戦いたかったという思いと、連戦で体調を崩してしまった廣瀬選手の気持ちを思いやりながら自分の優勝に大喜びはせず、自分の言葉で全日本総合総合で決勝まで進んだことの感想を答えていました。
私には奥原希望選手と同い年の娘がいるので、この年でこんなにもしっかり落ち着いた口調でインタビューを受けられるんだという驚きは忘れられません。その前日の準決勝はテレビ放送されたのを見たのですが、柔軟な身体でどんなシャトルにも飛びついてレシーブする姿がとても魅力的で、今でも目に焼き付いています。
基本的には女子ダブルスの試合を見るのが好きで応援していたのですが、奥原希望選手や山口茜選手が出てきたあたりから女子シングルスもとても面白くなってきました。
奥原希望選手は小学校2年の頃、父と姉、兄の影響でバドミントンを始め、小学校6年時にはANAアジアユースジャパンU13で優勝、中学校2年生のときには全日本ジュニアバドミントン選手権大会新人部門でシングルスで優勝しました。
2010年、埼玉県立大宮東高等学校に進学し、高校1年生で全日本ジュニア選手権優勝、インターハイ3位、2011年、高校2年生で全日本ジュニア選手権2連覇達成、インターハイも優勝します。
高校2年からは国際大会にも出場し、オーストリアインターナショナルチャレンジで優勝、全日本総合選手権では不戦勝ながら優勝を果たして16歳8ヶ月での史上最年少バドミントン全日本女王になり、この年バドミントン日本代表に選出されました。
2013年1月、左ひざの半月板を損傷し、手術を受けます。高校卒業後(2013年4月)日本ユニシスに入社しますが、故障で実戦復帰は11月からとなりました。
2015年、ヨネックスオープンジャパンで初優勝、全日本総合選手権で2度目の優勝、スーパーシリーズファイナルでも優勝(シングルスでは日本人初)を果たします。
2016年全英オープンで優勝、リオ五輪では3位、2017年世界バドミントン選手権大会で日本人初の優勝を果たしました。
2018年12月、「東京オリンピックに向け全てを賭けて準備したい」と所属先の日本ユニシスを退社し、2019年1月からプロ選手として活動を開始しました。(太陽ホールディングスと所属選手契約)
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奥原希望選手のプロフィール
- 奥原希望(おくはら のぞみ)
- 生年月日:1995年(平7)3月13日
- 血液型:O
- 身長:156cm
- 利き腕:右
- 出身地:長野県大町市
- 出身校:大町市立仁科台中学校 → 埼玉県立大宮東高校
- 所属:日本ユニシス → 太陽ホールディングス
趣味:食べ歩き
奥原希望選手の主な戦績

【主な戦績】
- 2006.11 (小6) アジアユースジャパン 優勝
- 2008.10 (中2) 全日本ジュニア選手権大会(新人の部)優勝
- 2010.09 (高1) 全日本ジュニア選手権大会 優勝
- 2011.08 (高2) インターハイ(青森県)優勝
- 2011.09 (高2) 全日本ジュニア選手権大会 優勝
- 2011.12 (高2) 全日本総合選手権大会 優勝
- 2012.08 (高3) インターハイ(福井県)優勝
- 2012.10 (高3) 世界ジュニア選手権大会 優勝
- 2015.1 マレーシアマスターズ優勝
- 2015.6 USオープン優勝
- 2015.9 ヨネックスオープンジャパン優勝
- 2015.12 全日本総合選手権大会優勝
- 2015.12 スーパーシリーズファイナル優勝
- 2016.3 第106回全英オープン優勝
- 2016.8 リオデジャネイロオリンピック 女子シングルス銅メダル
- 2017.6 オーストラリアオープン 女子シングルス優勝
- 2017.8 第23回世界選手権 女子シングルス優勝
- 2018.7 タイオープン 女子シングルス 優勝
- 2018.9 韓国オープン 女子シングルス 優勝
- 2018.9 中国オープン準優勝
- 2018.12 スーパーシリーズファイナル準優勝
- 2019.2 ドイツオープン 女子シングルス準優勝
- 2019.12 全日本総合選手権大会優勝
奥原希望選手の使用ラケット、シューズ
奥原希望選手は、「ミズノ アルティウス 01 FEEL 」を使っています。
●素材
・高弾性グラファイト+グラファイト
・MFUSION
・VAポリマー
●サイズ
・3U5
・全長:675mm
・56inch2
●カラー
・01:ホワイト×ゴールド
●原産国
・日本製
●推奨張力
・23~27ポンド
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シューズは、ミズノ ウェーブクロー71GA191050 を使っています。
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2020東京オリンピック
過酷な五輪レースですが、2020年4月28日の世界ランキングで上位16組の出場が決まります。(1カ国からは最大2組)
2019年4月29日から2020年4月26日の1年間の世界ランキングポイントから算出されたランキングによって出場資格が決定する。ただし1カ国・地域から出場できる人数は各種目2名/2組に限られており、さらに2名/2組のうち世界ランキングが下位の選手は、シングルスは16位以内、ダブルスは8位以内でなければ出場権は得られない。この他にも「開催国枠」、「大陸代表枠」といった特別枠があり、基準に当てはまらない選手が出場権を得る場合もある。
ランキングは過去1年間のポイントが高い10大会の平均で決まり、奥原希望選手は現在4位で日本では山口茜選手に次いで2番目です。日本勢で16位以内には3人入っていますが、山口選手が3位、もう一人の選手が11位なので、この順位をキープできれば、五輪切符は確実です。
東京オリンピックのチケットは8月1日だけが当選したのですが、女子シングルスは準決勝が見られます。
8月1日に奥原希望選手のプレーを直接見られたら最高です。
奥原選手、山口選手ともにメダルを獲ってくれたら嬉しいですね。
まとめ
男子シングルス世界1位の桃田賢斗、世界上位で競り合う女子ダブルス(フクヒロ、タカマツ、ナガマツ)、女子シングルス(奥原、山口)、とバドミントン人気が急上昇しています。
小さな身体で縦横無尽に動き回る奥原希望選手のプレイを見て、躍動感に胸躍らせてみてください。