昨年の終わりに、人生で初めて「歯周病」と診断され、今まで他人事だと思っていた「歯周病」が、まさか突然自分に降りかかってくるとは思いもしなかった私は、歯周病について全く知識がありませんでした。
痛みなどが出ないという「歯周病」ですが、もっと早くに気が付く症状があったのではないか、原因は何か、人にうつるのか、匂いはどうなのか、治療方法は?など、治療をしていく中で勉強しながら記していきたいと思います。
今回は歯周内科治療プログラムのメイン治療、FMD(full mouth disinfection)についての感想をまとめてみました。
1/25 FMD(full mouth disinfection)の麻酔
歯周内科治療プログラムのメイン治療の日です。
FMD(full mouth disinfection)というのは、”すべての残存歯に対して歯根表面のクリーニングを行うのと同時に抗生物質の内服を行うことで、体内外の歯周病原菌の除菌を行う方法”です。
150分を予定していると聞かされていたため、どんな治療をするのかかなり緊張して歯医者に向かいました。
まず、前回治療1/18からの変化について聞かれます。
全顎エアフローの後、翌日から歯磨きの際に出血しなくなったことを伝えると、歯ぐきが引き締まってきたせいだと言われました。歯ぐきの色も変わってきているようです。
前回の全顎エアフローでバイオフィルムを剥がしたのだそうです。バイオフィルムとは口の中ではプラークのことを言い、歯の表面に細菌が層をなして堆積し、ぬるぬるになったもので虫歯と歯周病の原因になっているそうです。
治療開始です。
まず、歯ぐきの表面に麻酔薬を塗ります。
それから先生が麻酔の注射を何本も打ちます。10本以上でしょうか?かなりの痛さです。ここが一番我慢するところ、とのことで、ひたすら耐えます。
麻酔が効くまでの間、歯間ブラシの使い方を教えてくれました。歯間ブラシは、歯と歯の間に通すだけでなく、片方の歯に添わせてゴシゴシとこすります。血が出てもそれは悪い血なので気にしないで良いそうです。
奥歯の方はまっすぐな歯間ブラシではうまく磨けないので、L字型の歯間ブラシを使うと良いそうです。
1/25 FMD(full mouth disinfection)の歯石除去
麻酔が効いてきたので、歯と歯ぐきの間の歯石除去の開始です。
歯と歯ぐきの隙間を歯周ポケットといい、歯石は歯周ポケット内にも沈着し、細菌が溜まりやすい環境を作ります。
細菌が溜まる事により骨を溶かし、歯周病を進行させます。歯周ポケット内の歯石は血液と細菌が混ざって黒い色をしています。
そして、とても硬く沈着している為、簡単には取れないので、手作業や機械を使用し時間をかけて除去します。
上の歯から順番に、1本1本歯石を取り除いていきますが、歯を削っているような、ものすごい音です。麻酔の効き具合によるのか、時々痛かったりもします。
何度かに分けてうがいをしましたが、かなり出血していて、黒い小さなかたまりのようなものも一緒に流れていきます。
全ての歯石を取り除いた後、その歯石を見せてもらいました。血液と細菌が混じっているので、黒い色をしています。うがいした時に流れたのもその歯石だったようです。
服用薬の処方と歯磨き
次回はまた2週間後、「精密検査4mm以上の部位SRP(超音波)50分」です。
次回までにすることは、
①ハリゾンシロップを使った歯磨きにプラスして、歯間ブラシをハリゾンシロップに付けて、ブラッシングをします。歯間ブラシのブラッシングは寝る前に必ず行うように、とのことです。

ハリゾンシロップ100mg/ml
(ポリエンマクロライド系・抗真菌性抗生物質製剤・効能:口腔内カンジダ症)
※真菌(カビ)を殺菌する抗真菌薬で、カビの細胞膜の働きを失わせる作用があります。
ふつうの硬さの歯ブラシで歯を磨いた後、やわらかめの歯ブラシにハリゾンシロップを2滴たらして、上の歯の表面、裏側、噛み合わせ部分を1分間かけて円を描くように磨く。
再度2滴垂らして下の歯も同じように1分かけて磨き、軽くすすぐ。
|
②ジスロマック錠を明日(1/26)まで続けて服用します。

ジスロマック錠250mg
(マクロライド系抗菌剤)
※歯周病菌に強い抗菌力を発揮する飲み薬です。3日間服用すると1週間効き目がある抗生物質です。
1/24から3日間、1回2錠、1日1回、毎日同じ時間に服用するように、とのことです。
『FMD(full mouth disinfection)…すべての残存歯に対して歯根表面のクリーニングを行うのと同時に抗生物質の内服を行うことで、体内外の歯周病原菌の除菌を行う方法』1/26までの服用が必要なんだそうです。
③フラジール内服錠・クラビットを今日(1/25)夕食後より服用します。

フラジール内服錠250mg
トリコモナスなど原虫の体内あるいは細菌内でニトロソ化合物に変化し、DNAらせん構造の不安定化を招いて抗原虫作用および抗菌作用を示します。この薬は歯周病原因菌に感受性があります。
1/25夕食後から7日間、1回1錠、1日2回(朝・夕食後)
クラビット500mg
ニューキノロンと呼ばれる抗菌薬です。旧来の抗菌薬に比べ抗菌力が強く、いろいろな細菌に有効です。病巣への移行がよく、飲み薬では治療の難しかった難治性の感染症にもよい効果を示します。副作用も少ないほうで、ペニシリン系やセフェム系抗生物質にアレルギーのある人でも使用可能です。
1/25夕食後から7日間、1回1錠、1日1回(夕食後)
まとめ
次の診察まで、また2週間空きます。
今日から新たな服用薬が処方されました。
せっかく歯と歯ぐきの間の歯石も除去してもらったので、歯磨きも念入りに、歯間ブラシもしっかりして、二度と歯周病にならないように予防していきたいと思います。