昨年の終わりに、人生で初めて「歯周病」と診断され、今まで他人事だと思っていた「歯周病」が、まさか突然自分に降りかかってくるとは思いもしなかった私は、歯周病について全く知識がありませんでした。
痛みなどが出ないという「歯周病」ですが、もっと早くに気が付く症状があったのではないか、原因は何か、人にうつるのか、匂いはどうなのか、治療方法は?など、治療をしていく中で勉強しながら記していきたいと思います。
今回は抗真菌薬を使っての歯磨きについての感想をまとめてみました。
1/19 ハリゾンシロップによる歯磨き開始
1/5に全顎エアフローをしてからずっと、歯磨きをしても出血しない日々が続いています。

歯周内科治療プログラム
①細菌検査 20分 12/4終了
②投薬服用説明、全顎エアフロー 40分 1/5終了
③FMD(full mouth disinfection)150分 1/26予定
すべての残存歯に対して歯根表面のクリーニングを行うのと同時に抗生物質の内服を行うことで、体内外の歯周病原菌の除菌を行う方法。
*****2週間以上空ける*****
④精密検査4mm以上の部位SRP(超音波)50分
*****2週間以上空ける*****
⑤精密検査、細菌検査 30分
*****10~14日後*****
⑥細菌検査結果説明 30分
メンテナンス説明と時期
ペリオバスター使用法の説明
③の FMD(full mouth disinfection)が一週間後になりましたので、今日からハリゾンシロップを使った歯磨きを開始します。

①ハリゾンシロップ100mg/ml
(ポリエンマクロライド系・抗真菌性抗生物質製剤・効能:口腔内カンジダ症)
※真菌(カビ)を殺菌する抗真菌薬で、カビの細胞膜の働きを失わせる作用があります。
ふつうの硬さの歯ブラシで歯を磨いた後、やわらかめの歯ブラシにハリゾンシロップを2滴たらして、上の歯の表面、裏側、噛み合わせ部分を1分間かけて円を描くように磨く。
再度2滴垂らして下の歯も同じように1分かけて磨き、軽くすすぐ。
1/19から1日3回、朝昼晩や朝夕寝る前など毎日続ける。
このハリゾンシロップがかなり苦いらしく、もし我慢できなければその後もう一度普通の歯磨きをしても良い、と言われたのでかなり緊張して歯磨きしましたが、朝・昼・夕の3回とも苦いとは感じませんでした。
ハリゾンシロップの説明書をよく読んでみると…『味は甘い』と書いてありました。かなり苦いという説明を受けたのはどうしてだったんでしょうか?気になります。人によって感じ方が違うということでしょうか??
ハリゾンシロップは人参のような色のドロッとした液体で、歯磨きした後にその色が取れるのかどうか心配になりましたが、しっかりすすいでみたところ大丈夫でした。
ハリゾンシロップはスポイトの蓋になっていて持ち歩くのが難しいので、昼食後は普通の歯磨きだけでも良い、と言われているので明日からハリゾンシロップを使っての歯磨きは朝・晩の1日2回の歯磨きになります。
歯磨きは歯ブラシと併用して歯間ブラシや糸ようじを使うといいようです。
|
ハリゾンシロップについて
ハリゾンシロップの使用方法の説明は歯医者さんによって結構違うもののようです。
内服薬「ハリゾンシロップ」
カビ(真菌)を対象に歯磨きで使用
1日3回歯と歯ぐきの境目を意識して5分間の歯磨き。
カビ(真菌)を殺菌する抗真菌薬で、カビの細胞膜の働きを失わせる作用(抗真菌活性)があります。
もともとは消化管のカンジダ(真菌の一種)の増殖を抑える抗生物質ですが、口腔内のカビを殺菌する目的で歯磨き剤として使用するので安心して使用できます。また、飲みこんでも体内にほとんど吸収されません。適応症:カンジダ異状増殖
-
薬を1適歯ブラシに直接落とします。
歯ブラシは、薬専用にし柔らかめを使用します。
歯ブラシの毛の色が変わりますが、心配ありません。約2分間、下の歯と歯肉に薬を塗りつけるようにゆっくりと丁寧に磨いてください。
歯ブラシの脇腹をおつかいください。薬を飲み込まないようにうがいをして吐き出してください。
歯ブラシを一度洗います。歯ブラシに薬を1適落として、上を2分間同様に磨いてください。
歯ブラシを一度洗います。
薬を飲み込まないように、うがいをして吐き出してください。
歯ブラシも洗います。最後に、この専用歯ブラシで何もつけずに、歯の表面や咬み合う部分の仕上げ磨きをしてください。
歯ブラシは毛先をお使いください
原則としてほかの歯磨き剤は使わないでください。
研磨剤が含まれていませんので、歯の着色が気になる場合は薬の効果が落ちないように、この薬剤を使用直後でなければ必要に応じて使用してください。
1週間は毎日食後3回欠かさずに続けてください。カンジダアルビカンスというカビと、微細な感染菌は繁殖力が強いので、1回でも欠かすとすぐに元に戻るのです。1週間すると、カンジダアルビカンスというカビと、微細な感染菌の数がかなり減少しますので、お口の中はきれいになりますし、口臭もなくなります。歯と歯の間の隙間が大きくなったら歯間ブラシや、フロスの使用が必要になります。
歯周病のセルフケア
「歯周病」にならないためには、歯周病菌の温床であるプラークを除去するための口の中の清掃、うまり自分で行う歯磨きが大切です。
基本は1日3度、毎食後です。学校や会社でも昼食後の歯磨きを心がけましょう。夕食後に何か食べたり飲んだりしたときは寝る前にも磨きましょう。
大切なのは、磨き残しをしないことです。
歯ブラシの届きにくい歯と歯の間や歯と歯茎の間の清掃には、歯間ブラシやデンタルフロスを活用しましょう。
歯間ブラシやデンタルフロスなどの歯間清掃用具を併用すると、歯ブラシだけのときに比べて歯垢の除去率が58%から95%にアップするというデータがあるそうです。
|
まとめ
次の診察が歯周内科治療プログラムのメインの治療です。
麻酔をして150分かけての大掛かりな治療になるとのことで、2時間半もかけてどんなことをするのか、かなり怖いのですが、また終わったらどんな感じだったのかまとめてみようと思います。
日本人の成人の約8割が感染している国民病である「歯周病」について、これからももっと深く勉強していこうと思います。