いよいよ2020年、オリンピックイヤーの幕開けですね。
私は20年以上前からバドミントンが大好きで、多い時には週に5日くらい練習し、月に3~4回大会にも出場したりしていました。
でも、バドミントンはマイナーなスポーツだったのでなかなか情報が手に入らず、書店でバドミントン関連の本があれば手当たり次第に購入し、「バドミントンマガジン」を定期購読したりしていました。
バドミントンの大会はなかなか地上波では放送してくれないので、「ディレクTV」や「スカパー!」でJ SPORTSチャンネルなどのバドミントンが視聴できる番組を契約し、録画して見てきました。
オグシオペアが出てきた頃から少しずつメジャーになってきたバドミントンですが、テニスや卓球に比べると、まだまだニュースでの取り上げられ方やテレビ放映の少なさは淋しいものです。
2020東京オリンピックで、バドミントンは全種目でメダルが期待できると言われているので、もっと注目して欲しいと思っているんです。
そんなわけで、バドミントンの選手たちについて、少しでもお伝えできればと思います。
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混合ダブルスの東野有紗選手
私が今まで好きで応援していた女子選手は、宮村愛子、水井妃佐子、米倉加奈子、岩田良子、中山智香子、山本静香、吉富桂子、オグシオ、タカマツ、山口茜…
海外にも好きな選手も沢山いましたし、今でも沢山います。
高橋・松友(タカマツ)ペアが高校時代からずっと注目して応援していましたが、オリンピックの金メダルを取った後は私も達成感のようなものがあり、ちょっとだけ燃え尽き症候群になっていました。
そんな私が最近ダントツに応援している選手が、東野有紗選手なんです。
渡辺勇大選手と組んで混合ダブルスに出場している東野有紗選手は、女子には珍しくジャンピングスマッシュを打つ身体能力の持ち主で、とても魅力的なプレーをします。
通常の混合ダブルスは、女子が前衛で球を作り、男子が後衛で女子選手をカバーしながらスマッシュを打ち込むのですが、東野有紗選手は後衛にまわっても、豪快なジャンピングスマッシュを打つことができるんです。
そんな東野選手について、まとめてみようと思います。
昨年(2019年)夏の「バドミントン世界選手権」で日本勢同種目初の表彰台となる銅メダルを獲得した混合ダブルス、渡辺勇大・東野有紗ペアは、昨年12月の「ワールドツアー・ファイナル」グループリーグで世界1位の中国ペアを破るなど進化を続けています。
現在世界ランク3位で日本ペアでは堂々の1番手なのです。(2020年1月現在)
渡辺・東野ペアは、連係に磨きをかけ、最高の状態で五輪イヤーを迎えました。着実にオリンピック切符を引き寄せ、2020年は世界一に照準を定めます。
世界選手権覇者とツアー成績上位8組で争われた昨年(2019年)12月の「ワールドツアー・ファイナル」は、初戦で世界ランク1位の中国ペア(鄭思維=ジェン・シーウェイ、黄雅瓊=ファン・ヤチョン)を2-0のストレートで撃破しました。
それまで1勝7敗と負け越していた相手から、白星を奪ったのです。
その後の準決勝では、中国ペアも作戦を変更してきたので負けてしまいましたが、東野選手は手応えを掴んだようです。
今年は五輪に出るだけではなく、世界ランク1位の中国ペアとの差を詰めて、金メダルを取りにいきたいと意気込んでいます。
中学3年からコンビを組む渡辺との連係は抜群で、2人で五輪レースを勝ち抜くためのイメージはできています。これまでのコンビネーションを磨き、基本的なことを詰めてミスや無駄を省いていくことで、必ずメダルは近づいてくるはずです。
2017年から2019年まで「全日本総合選手権」で3連覇も果たしました。
順調に結果を出してきたように見えますが、その裏では困難もありました。昨年4月のアジア選手権で右足首を捻挫し、松葉づえの生活を余儀なくされました。
練習できない間、早く練習に戻りたいとモチベーションも上がり、リハビリや治療をする中でいろんな人に助けられたと言います。あの経験があって、それを乗り越えられたからこそ、多くのことにも気づけたし強くなれたと…。周囲への感謝の思いを五輪につなげたいという思いがますます強くなったのです。
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東野有紗選手のプロフィールと主な戦績
生年月日:1996年(平8)8月1日
血液型:B
身長:160cm
体重:54キロ
利き腕:右
出身地:北海道岩見沢市
出身校:岩見沢美園小 → 富岡第一中学校 → 富岡高校
所属:日本ユニシス
趣味:音楽鑑賞、映画鑑賞

【主な戦績】
国内試合
’19 全日本総合選手権大会 混合ダブルス 優勝(3連覇)
’18 全日本総合選手権大会 混合ダブルス 優勝(2連覇)
’18 全日本社会人バドミントン選手権大会 ダブルス 準優勝
’17 全日本総合選手権大会 混合ダブルス 優勝
’16 全日本社会人大会 混合ダブルス 優勝
’16 全日本社会人大会 ダブルス 第3位
’16 日本ランキングサーキット 混合ダブルス 優勝(2連覇)
’15 日本ランキングサーキット 混合ダブルス 優勝
’14 全国選抜ダブルス ダブルス 優勝
’14 全日本ジュニアバドミントン選手権大会 ダブルス 準優勝
国際試合
’19 ワールドツアーファイナルズ 混合ダブルス 第3位
’19 香港オープン 混合ダブルス 優勝(2連覇)
’19 世界バドミントン選手権 混合ダブルス 第3位
’19 タイオープン 混合ダブルス 準優勝
’19 全英オープン 混合ダブルス 準優勝
’19 マレーシアマスターズ 混合ダブルス 優勝
’18 香港オープン 混合ダブルス 優勝
’18 フランスオープン 混合ダブルス 第3位
’18 ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン 混合ダブルス 第3位
’18 マレーシアオープン 混合ダブルス 第3位
’18 全英オープン 混合ダブルス 優勝
’17 全英オープン 混合ダブルス 第3位
’16 ベトナムインターナショナルチャレンジ 混合ダブルス 優勝
’16 中国マスターズ 混合ダブルス 第3位
’14 世界ジュニア大会 混合ダブルス 第3位
2020東京オリンピック
過酷な五輪レースですが、2020年4月28日の世界ランキングで上位16組の出場が決まります。(1カ国からは最大2組)
2019年4月29日から2020年4月26日の1年間の世界ランキングポイントから算出されたランキングによって出場資格が決定する。ただし1カ国・地域から出場できる人数は各種目2名/2組に限られており、さらに2名/2組のうち世界ランキングが下位の選手は、シングルスは16位以内、ダブルスは8位以内でなければ出場権は得られない。この他にも「開催国枠」、「大陸代表枠」といった特別枠があり、基準に当てはまらない選手が出場権を得る場合もある。
ランキングは過去1年間のポイントが高い10大会の平均で決まり、東野・渡辺組は現在3位で、日本勢で他に8位以内のペアがいないため、この順位をキープできれば、五輪切符は確実です。
渡辺東野ペアがメダルを取る姿をこの目で見たいです。
まとめ
男子シングルス世界1位の桃田賢斗、世界上位で競り合う女子ダブルス(フクヒロ、タカマツ、ナガマツ)、女子シングルス(奥原、山口)、とバドミントン人気が急上昇している中で、混合ダブルスはなかなか注目されませんが、渡辺東野ペアの「混合ダブルスも認知させたい」という思いはとても強いのです。
是非一度、世界3位の渡辺東野ペアのプレイを見て、その連係プレーに感動し、躍動感に胸躍らせてみてくださいね。
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