9月1日は「防災の日」です。
7月、これまでに経験したことのない大雨が日本各地を襲いました。
これからの季節は台風による被害も予想され、いつ起きるかわからない地震など、日ごろから災害に備えておくことが重要となります。
災害の時自宅の安全な場所にとどまる「在宅避難」が、新型コロナウイルスへの感染対策が求められる中、改めて注目されていますが、その事前の準備はどうしたらいいのかなどを専門家に教えてもらいましょう。
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東京消防庁が防災情報を「あつ森」を使って紹介
そんな中、今こんな動画が話題になっているんです。
東京消防庁の公式Twitterに投稿された、今大人気のゲーム「あつまれどうぶつの森」を使った防災情報です。
家具の配置や向きを変えることで、地震によってベッドに家具が倒れてくるのを防止する、という対策方法を紹介しているんです。
今年は、新型コロナウイルスの影響で防災訓練がなかなか行えないこともあり、防災への関心を高めてもらう狙いで「あつ森」を活用したといいます。
【お部屋のレイアウトを見直そう】
東京消防庁の調査では、地震によるケガの約3割~5割が、家具類の転倒、落下などによるものでした。
あつお君のように家具の配置や向きを変えることが、重要な地震対策の一つです。https://t.co/F0HXr6aoRZの動画も見てね#あつ森 #ボウサイ島 #家具転対策 pic.twitter.com/EielBgtg4W
— 東京消防庁 (@Tokyo_Fire_D) August 7, 2020
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「在宅避難」どんな準備が必要?
教えてくれるのは、栄養士・日本災害食学会災害食専門員で、防災レシピの開発や講演会なども行う飯田和子さんです。

これまで非常時にはすぐ避難所に行くというのが一般的でしたが、今は避難所の大きさによっては人数制限があったり、耐震強度が高いおうちに住んでいる方は意外とおうちの方がいいということもあります。
「在宅避難」という考え方が広まりました。
そこで在宅避難でも食べられるようにとレシピを考案させていただきました。
災害の時自宅の安全な場所にとどまる「在宅避難」が、新型コロナウイルスへの感染対策が求められる中、改めて注目されていますが、それには事前の準備が必要です。

普段から防災を意識することは大切ですが、備えることには限りがあります。
特に、食品には期限がありますので、備えようとすると金銭的にも物理的にも大変になります。
そこで、それを解消するのが「ローリングストック法」という方法になります。
「ローリングストック法」とは、ここ数年注目されている防災対策で、日常的に非常食を食べ、無くなった分を買い足すことで、常に新しい非常食を家庭に備蓄するというものです。

非常食はなるべく賞味期限の長いものを、手をつけずに保管することが普通だと考えられていますけども、それだといざ使おうと思ったときに賞味期限が切れていたり、使い方がわからなくて手こずったりということが起きます。
そういうことがないように、ローリングストックという方法を使っていただくといいかと思います。
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大規模災害を想定した備蓄の目安は?

大規模災害発生を想定した備蓄の目安は、最低でも一週間分の備蓄は必要です。
一般的には、公的な支援が届くまで3日かかるといわれています。
ところが、もっと大きな災害が起きた場合には十分な支援が届くまでには最低一週間くらいはかかるといわれています。
その分の備蓄が必要だと考えてください。
これは、1日3食食べることを想定した場合、計21食分が必要になる計算です。
総理官邸のホームページにも、大規模災害発生時には「1週間分」の備蓄が望ましいとの表記があります。
食料・飲料などの備蓄、十分ですか?
電気やガス、水道などのライフラインが止まった場合に備えて、普段から飲料水や保存の効く食料などを備蓄しておきましょう。
防災のために特別なものを用意するのではなく、できるだけ、普段の生活の中で利用されている食品等を備えるようにしましょう。
食料・飲料・生活必需品などの備蓄の例(人数分用意しましょう)
- 飲料水 3日分(1人1日3リットルが目安)
- 非常食 3日分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど
- トイレットペーパー、ティッシュペーパー・マッチ、ろうそく・カセットコンロ など
※ 大規模災害発生時には、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。
※ 飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要です。日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておく、などの備えをしておきましょう。
ー首相官邸ホームページより引用
首相官邸ホームページは、こちら
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一週間分の備蓄はどんなものを準備?
「1週間分」の備蓄とは、具体的にどんなものを準備しておけばいいのか、教えてもらいます。
これは1人分の備蓄量なので、これに家族の人数を掛けた分が必要ということになります。
【主食となるもの】
【主菜となるもの】
【副菜になるもの】
【水分】
飯田さんが分量を口にしたものはお米・乾麺・カップ麺・水のみだったので、写真を見ながら( )内に分量を入れてみましたが、他のものは各自・各家庭に合うものを同量程度用意するということなのかもしれませんね。
私はここまでたくさんの非常食は準備できていないので、台風がくる前に早く準備しようと思います。
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