農林水産省が先週発表した野菜1kg当たりの平均小売価格は、例年に比べてレタスは2倍以上、ナスもおよそ1.5倍と多くの野菜の価格が上昇しています。
レタス 約2.2倍
キャベツ 約1.9倍
ジャガイモ 約1.5倍
ナス 約1.5倍
キュウリ 約1.4倍
ネギ 約1.3倍
トマト 約1.2倍
タマネギ 約1.1倍
野菜の価格が高騰している今だからこそ、「失敗しないおいしい野菜の選び方」を知りたいですよね?
日本野菜ソムリエ協会認定野菜ソムリエプロ・香月りささんに教えてもらいます。
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レタスの選び方
まずは価格が2倍以上になっているレタスを選ぶときのポイントは?

切り口部分を見てほしいんです。
切り口が太すぎるレタスは、食べる葉っぱの部分・葉脈の部分も太くなってしまっているので、噛んだときに苦味を感じてしまったりするんです。
レタスは元々苦い植物で、育ち過ぎてしまうと切り口や葉脈が太くなり、本来の苦みが強くなってしまうということです。
育ち過ぎた切り口の大きなレタスよりも、育ち過ぎていない小さな切り口のレタスを選ぶと良いということです。
半分にカットされて売られているレタスを買うときに注意することは?

実はレタスは切られた後も成長しているんです。
なので、時間が経ったものは真ん中の葉っぱの部分が成長してくるので凸凹しているようにみえるんです。
レタスは切られたあとも成長するため、カットされてから時間が経ったものは断面の一部が伸びて飛び出し凸凹してくるので、断面がきれいに揃ったものを選びましょう。
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ナスの選び方
続いては、価格がおよそ1.5倍に上がったナスを選ぶときのポイントは?

注目するのはヘタのはね方なんですけど、実から離れてツンと上を向いているものは、ヘタまで水分が残っていて新鮮な証拠なんです。
ヘタについているトゲの部分もしっかりと立っているものの方が、鮮度がいいナスになります。
さらに、実の表面からもナスのおいしさがわかるといいます。

ナスのおいしさはその水分量にあります。
ツルッと張りのあるナスは、水分量がとても多いナスなんです。
水分量が多い方がナスの表面に張りがあり、おいしいということです。
見ただけでは実際わかりずらいナスの表面を見分ける方法は?

ナスを光にあててみてください。
張りがないナスに映り込む光は分散してぼやけていますが、張りのあるナスは光を綺麗に反射しています。
光をよりきれいに反射する方が、水分量が多くおいしいナスだといいます。
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トマトの選び方
続いては、価格がおよそ1.2倍に上がったトマトを選ぶときのポイントは?

トマトのお尻の部分を見てください。
中央から放射状の筋がありますが、これは「スターマーク」というものなんです。
この「スターマーク」が出ているトマトは糖度が高い一つの目安になるんです。
「スターマーク」がくっきりと入っているトマトが、より糖度が高いというのです。

トマトはお尻の部分を上にしてお店に並んでいるので、ぜひこの「スターマーク」をチェックして探してみてください。
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