昨年の終わりに、人生で初めて「歯周病」と診断され衝撃を受けたのですが、年も明けたので心機一転、今年は身体の不調を全て治そう!!と心を決めました。
今まで他人事だと思っていた「歯周病」が、まさか突然自分に降りかかってくるとは思いもしなかった私は、歯周病について全く知識がありませんでした。
痛みなどが出ないという「歯周病」ですが、もっと早くに気が付く症状があったのではないか、原因は何か、人にうつるのか、匂いはどうなのか、治療方法は?など、治療をしていく中で勉強しながら記していきたいと思います。
今回は、歯周病による口臭の特徴について、まとめてみました。
1/5に全顎エアフローをしてから今までより歯が白くなり、今日(1/11)まで歯磨きをしても全く出血しない状態がずっと続いていてこんなに嬉しいことはないのですが、今度はにおいが気になってきました。
私は口臭について人に指摘されたことは一度もありませんが、「歯周病」と診断されてからずっと気になっています。私のように、歯周病の口臭が気になる人は多いのではないでしょうか?
歯周病による口臭は、他の口臭とはどのような違いがあるのでしょうか?
歯周病は放っておくと口臭がひどくなるだけでなく歯を失う恐れがあるので、しっかり対処する必要があるようです。
原因別口臭の種類とその対処法
早急に治療が必要になる口臭もありますので、口臭が気になる人はその原因を見極めて正しく対処しましょう。

【病的口臭】
病的口臭とは、何らかの病気が原因で起こる口臭のことです。
原因となる病気については、
①虫歯や歯周病、歯肉膿瘍のような口腔疾患
②消火器や呼吸器の病気、副鼻腔炎(蓄膿症)などの全身疾患
の2つに分けられます。
病的口臭は原因になっている疾患の治療を受けることで症状が改善します。
【生理的口臭】
生理的口臭とは、病気などの特定の原因ではなく、日常生活の中で起こる口臭のことです。口臭のもとは食べかすや歯垢・舌苔などの汚れで、睡眠中や空腹時のように口の中が乾燥している時に起こりやすくなります。
生理的口臭は緊張を和らげることで改善します。ガムを噛んだり水を口に含んだりすることも有効です。
【食品由来口臭】
食品由来口臭とは、ニンニクやネギなど、臭いのキツイ食材を食べた後や、お酒を飲んだ後で起こる口臭のことです。食品由来口臭は、消化の際に血液に染み出た臭い成分が息となって肺から外に排出されることで起こります。
食品由来口臭は摂取後一時的な現象のため、時間が経てば改善されます。
歯周病の口臭の特徴
「歯周病」の口臭の特徴について調べてみました。
歯周病の口臭は、歯垢(プラーク)内で増殖した歯周病の原因菌が、揮発性硫黄化合物(VSC)のガスを放出することで起こります。
揮発性硫黄化合物は種類によって臭いが異なることから、複数の匂いが口の中で混ざり合うことで、特有の不快な臭いへと変化します。
歯周病の口臭は、種類別に次の3つのタイプに分けられます。

①腐った玉ねぎのような臭い
歯周病の口臭の中で代表的なのは「メチルメルカプタン」という揮発性硫黄化合物が原因の匂いです。メチルメルカプタンとは、タマネギが腐ったような臭いで知られる気体で、口臭のほかにおならにも含まれています。
メチルメルカプタンは毒性が強いため、口臭の原因となるだけでなく、歯周病を悪化させる要因のひとつと考えられています。
②卵が腐ったような臭い
歯周病の口臭の原因として次に多いのが、「硫化水素」という揮発性硫黄化合物です。メチルメルカプタンほど強い臭いはありませんが、卵が腐敗する時に硫化水素が発生することから、一般に硫化水素と言えば「卵の腐ったような臭い」と言われています。硫化水素は歯垢のほかに、舌苔という下の汚れでも発生しやすいため、生理的口臭の原因としてとても大きな割合を占めています。
③生ごみのような臭い
生ごみやキャベツが腐ったような臭いが特徴の「ジメルサルファイド」という揮発性硫黄化合物も、歯周病の原因のひとつです。ジメルサルファイドは磯の香りのもとになっている成分で、海苔のにおいにも含まれています。ジメルサルファイドによる口臭は、消火器や肝臓の疾患でも起こりやすいことから、虫歯や歯周病などの症状がみられない場合は、全身疾患の可能性も考えられます。
口臭の確認方法
口臭は自分では気づきにくいため、周囲の人に指摘されて初めて気づく人もいますが、口臭を気にしすぎるあまり、コミュニケーションに不安を感じる人もいます。
歯周病の症状がみられる場合は口臭の有無を客観的に調べておくことが重要です。
人に知られず口臭を確認したい人はセルフチェックがオススメです。

①コップや袋を使ったセルフチェック
未使用の紙コップやビニール袋、清潔なグラスに息を吹き込んだ直後、においを嗅いで口臭の有無を確認します。
歯磨きの際にデンタルフロスで歯間を掃除しながら一ヶ所ずつ歯と歯茎の間に溜まった歯垢のにおいを嗅ぐことも口臭のチェックとして有効です。
②第三者によるチェック
口臭に対する周囲の反応が気になる人は、第三者に臭いを嗅いでもらうといいでしょう。
人は同じにおいを嗅ぎ続けていると次第にその臭いに慣れてしまい、においを感じなくなっている可能性があります。
自分では何も感じないけれど、何となく気になるという場合は、信頼のおける人にお願いするといいでしょう。
③口臭測定器
口臭測定器で臭いのレベルを調べることが可能です。
歯科医院の口臭外来などで導入されている口臭測定器は口臭から硫化水素やメチルメルカプタン、ジメルサルファイドなどのVSCを検出できます。
数千円で購入可能な口臭チェッカーの中には様々なにおいに反応してしまう機種があるため、信頼性の高い機器選びが重要です。
④細菌検査
口腔内で歯周病の原因菌が大量に検出された場合、口臭が発生している可能性があります。
細菌検査は患者から唾液や歯垢を採取して、その中に含まれる歯周病菌の量を調べる検査で、ほとんどの歯周病治療を行っている歯科医院で導入しています。
主な6種類の歯周病菌のうち、検査方法によって2~6種類の細菌の検出が可能です。
まとめ
歯周病の口臭を改善するためには、根本的に歯周病を治療する必要があります。歯周病が進行すると更に口臭が強くなる恐れがあるからです。
歯周ポケットに溜まった汚れを取り除くことで炎症が抑えられ、次第に口臭も無くなります。
口臭のもとになっている歯垢や歯石の除去の治療とともに、歯ブラシやデンタルフロスなどのセルフケアを行うことも歯周病の口臭改善につながります。
日本人の成人の約8割が感染している国民病である「歯周病」について、もっともっと深く勉強し、治療後はもう二度と「歯周病」が再発しないように自分の歯を大切にしようと思います。
次の診察は1/26で、その一週間前から指定された歯磨きや投薬などがあります。