昨年末、人生で初めて「歯周病」と診断され衝撃を受けたのですが、年も明けたので心機一転、今年は身体の不調を全て治そう!!と心を決めました。
今まで他人事だと思っていた「歯周病」が、まさか突然自分に降りかかってくるとは思いもしなかった私は、歯周病について全く知識がありませんでした。
痛みなどが出ないという「歯周病」ですが、もっと早くに気が付く症状があったのではないか、原因は何か、人にうつるのか、匂いはどうなのか、治療方法は?など、治療をしていく中で勉強しながら記していきたいと思います。
1/5 再診後②
1/5に全顎エアフローをしてから今までより歯が白くなり、口の中がスッキリして、歯磨きをしたら出血しなかったんですが、今日(1/10)までその状態がずっと続いています。全く出血しなくなりました。こんなに嬉しいことはありません。
いつから「歯周病」にかかっていたのか不明ではありますが、とにかく歯磨きの度に血が出ることはずっと気になっていたので、一度の全顎エアフローでこんなに効果があるのなら、もっと早くにこの治療を受けたかったと思うばかりです。
10代~20代は免疫力があるので、「歯周病」がうつったとしても発症しない場合もあるようですが、それでも心配なので、子ども達にも「歯周病検査」を受けさせようと思います。
次の診察は1/26で投薬開始もまだなので、それまでは「歯周病」について勉強していきます。
歯周病の原因
「歯周病」の原因について調べてみました。

直接の原因はやはりプラーク(歯周病菌)と歯石
「プラーク(歯垢)」が歯周病を引き起こす直接的な因子です。
歯肉炎、歯周炎はプラークを取り除くことにより改善してきます。
プラークは食べ物のカスのように思われている人がいますが、実際は歯周病菌や虫歯菌がつくり出した自らを守るためのネバネバしたバリアーです。
このプラークが体液中のカルシウムを取り込んで石灰化していくと歯石となり、されにプラークの温床となります。
プラーク1mg中に1億個以上という数の微生物が存在するといわれ、そのなかの歯周病菌や虫歯菌が排出した酸によって歯や歯肉、歯槽骨などが破壊されていきます。
歯周病菌の活動を促す局所的因子

【外傷性咬合】
噛んだ時に全部の歯が均等に当たらず、一部の歯だけが特に強くあたる状態です。
これにより一部の強くあたっている歯が通常の歯よりも大きく動揺し、歯と歯肉の間の溝が広がって歯周ポケットが形成されます。
この歯周ポケットにプラークが侵入して歯周病が進行していきます。
【口呼吸】
口で呼吸をしていると口の中が乾燥して、唾液の持つ免疫力が低下します。
【食生活】
軟らかいものや甘い食べ物が虫歯の菌の栄養になるように、歯周病菌の栄養にもなっています。
アゴをしっかり使って食べなければけないような、硬い食べ物も食べてよく噛んで、唾液をたくさん出すようにしましょう。
食後の歯磨きも歯周病の予防に重要です。
歯周病を進行させる全身的因子

【ストレス】
過度のストレスは免疫機能の低下をもたらし、歯周病の進行を促進させることが報告されています。
【喫煙】
タバコに含まれるタールなどが歯の表面に付着してザラザラすることにより歯垢が付きやすくなります。
次にニコチンなどは血管を収縮させる作用があり、歯肉への血行が悪くなり、細胞組織への酸素や栄養の供給を阻害して白血球など細菌から体を守る免疫細胞の働きを悪くします。
このように、口の中が歯周病になりやすい環境になり、歯周病に対する抵抗力が低下し、歯周病を進行させるのです。
【若年性歯周炎】
永久歯萌出後の11~13歳頃に発症し、男子に比べて女子に多くみられます。
原因は、特殊な細胞による感染のほか、遺伝による体質、とくに女子に多く見られるのは女性ホルモンであるエストロゲンの思春期における分泌増加で白血球の働きの低下が関与していると考えられています。
治療法は、成人の歯周炎の場合と同じです。
【妊娠】
妊娠時も女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が増加します。
【骨粗鬆症】
女性ホルモンであるエストロゲンが不足すると全身の骨がもろくなり、骨が折れやすい状態となります。
歯の周りの骨も同様で、骨が溶けやすくなって歯周病の進行が早くなります。
いつから歯周病にかかっていたかにもよりますが、私の場合は妊娠やストレスで歯周病を進行させてしまっていたかもしれません。骨粗鬆症も気になるところです。
歯周病と全身疾患
歯周病菌は、口から体に取り込まれたり、歯周ポケットの炎症部から血管の中に入り、体中の組織に入り込んで血栓を作ったり、血管を細くしたりします。
米国歯周病学会の報告では、「歯周病」にかかっている人が心臓発作を起こす危険度はそうでない人の2.8倍、脳卒中は3倍と言われています。
「歯周病」のある人の早産の率はなんと7.5倍も高いそうです。
また、重い「歯周病」がある人ほど動脈硬化があることもわかっています。
ほかにも呼吸器疾患や関節炎、糖尿病などさまざまな全身の病気の発症や進行にかかわっています。
とくに糖尿病との関係はよく知られており、糖尿病の人が歯周病にかかりやすいこと、反対に、歯周病菌が血糖値をコントロールするインスリンの働きを阻害するという相互の影響が知られています。

脳梗塞
重度の歯周病がある場合は、歯周病のない人に比べて脳梗塞を発症する危険が高いことが報告されています。
誤嚥性肺炎
高齢者、特に寝たきりの方など体力が減弱している人は、嚥下機能も弱っているため、歯周病現金などが肺に進入して肺炎を起こす危険が高くなることが報告されています。
細菌性心内膜炎
口の中の歯周病原菌は組織に対して付着能力の高いものもあるため、心臓の弁やその周囲に感染して心膜炎を起こす危険が高くなることが報告されています。
狭心症・心筋梗塞
重度の歯周病のある人ほど狭心症や心筋梗塞などの冠状動脈硬化による心臓疾患になる危険が高くなることが報告されています。
低体重児出産
重度の歯周病をもつお母さんは、健康なお母さんに比較して低体重児出産の可能性が高くなると報告されています。
糖尿病
糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの欠乏や不足により、高血糖状態が続くことで血管障害を起こす病気です。
患者は約700万人とも言われ、40歳以上では10人に1人とも言われる現代の国民病のひとつです。
また、糖尿病は合併症の多い病気であり、糖尿病性昏睡に代表される急性合併症から、神経障害、腎症、網膜症のような慢性合併症までいろいろあります。
そうした慢性合併症の中で、かなり高頻度にみられるものに口腔合併症があり、その代表的なものが重度の歯周病と多発性の虫歯です。
どうして口腔合併症が生じるかですが、糖尿病患者はその代表的症状に口渇(のどの渇き)があり、唾液分泌量が減少します。
唾液分泌量が減少すると、口腔の自浄作用の低下により歯周病や虫歯の原因である細菌が繁殖します。
さらに、糖尿病患者は血中だけでなく唾液の糖分濃度も高くなり、原因菌の繁殖が助長されます。
繁殖した歯周病菌は体内に入って血糖値をコントロールするインスリンの働きを阻害するという悪循環を起こすのです。
以上のことから、定期的に歯科医院で口腔診査を受けることをオススメします。
まとめ
次の診察は1/26で、その一週間前から指定された歯磨きや投薬などがあります。
日本人の成人の約8割が感染している国民病である「歯周病」について、もっともっと深く勉強していこうと思います。
そして治療後はもう二度と「歯周病」が再発しないように自分の歯を大切にしようと思います。
それが自分の身体を大切にすることにも繋がるのですから…