「歯周病」と診断された私の治療日記②原因・症状は?歯周病検査PCR検査とは?診療計画は? 

忘れもしません。昨年の12月4日、人生で初めて「歯周病」と診断されました。

私にとってはとても衝撃的なことでした。

半年に一度、歯の清掃のために歯医者に通っていたのですが、今まで他人事だと思っていた「歯周病」が、まさか突然自分に降りかかってくるとは思いもしませんでした。

痛みなどが出ないという「歯周病」ですが、自分が診断されるまで詳しいことを知らなかったので、もっと早くに気が付く症状があったのではないか、原因は何か、人にうつるのか、匂いはどうなのか、治療方法は?など、治療をしていく中で勉強しながら記していきたいと思います。

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12/18 再診

12/4にお願いした「PCR検査」の結果が出ました。

「PCR検査」というのは歯周病原因菌DNAを調べる検査で、厳密な測定のために歯肉の浸出液を採取します。

どの歯周病菌がどれくらいいるのか、はっきりと数字でわかる検査です。

「歯周病」とは…

 

歯周病菌の感染により歯肉が炎症をおこして腫れたり、出血したり、ひどくなると歯を支えている歯槽骨という骨が溶けて歯が抜けてしまう病気です。

日本人の成人の8割が罹患していると言われ、歯を失う一番の原因になっています。

歯周病は血液を介して全身へ運ばれます。アルツハイマー症候群が悪化したり、心臓病、糖尿病、高血圧、骨粗しょう症、脳の疾患、食道がん等、全身疾患に影響すると言われています。

 

検査結果は、基準値と比較して桁違いの菌の数値でした。

先生もちょっとびっくりするような数値だったようで、それを聞いてまたショックを受けた私です。

初めて「歯周病」と診断されて、そんなにひどい結果だなんて…どうして今までの歯医者さんは教えてくれなかったんでしょう??怖すぎます…

特に良くないのが、A.a.菌ということでした。「1」でもあると大変らしいのですが、私は「2」となっています。

「P.g.菌」「T.f.菌」「T.d.菌」は歯周病が進行している人のほぼ60~70%から発見される菌で、これらはよく同時に見つかるそうです。

それにひきかえ、「A.a.菌」は非常に少ないタイプで、日本人でこの菌を保有しているケースは稀だそうです。もしこの菌によって若年時から歯周病にかかると非常に危険だとのことです。

「P.i.菌」は一般的で誰もが持っている菌ですが、口腔を不潔にするだけで、歯周病を引き起こす原因になるそうです。思春期や妊娠期にもこの菌が増加し歯周病をおこすとのことです。

歯周病菌は、組織に定着しやすい性質を持ち、生体の攻撃をかわす力を持っています。さらに直接、間接的に組織を破壊する毒素や酵素をもっていることで歯周病を引き起こします。

Porphyromonas gingivalis(P.g.菌)

Porphyromonas gingivalis(P.g.菌)は表面に線毛という構造をもち、歯肉組織にくっついてきます。菌体の表層には莢膜という層があり白血球の貪食に抵抗すると考えられています。表層にはタンパク分解酵素があり、宿主組織の破壊、さらに免疫担当細胞のコミュニケーションのために働くサイトカインを分解することによる免疫撹乱作用があります。さらにこの菌の持つ内毒素は、歯槽骨吸収をひき起こします。

Treponema denticola(Td.菌)

Treponema denticola(Td.菌)はらせん状の運動性菌で表層に歯周組織へ定着するタンパクを持っています。またタンパク分解酵素により組織を障害すると考えられています。

Aggregatibacter actinomycetemcomitans(A.a.菌)

Aggregatibacter actinomycetemcomitans(A.a.菌)はせん毛をもち歯肉組織にくっつきます。白血球毒をもち白血球の働きを低下させてしまい、貪食しようとしてくる防御細胞から身を守り、内毒素やその他の毒素により歯周組織を障害します。この菌は歯肉組織の中にまで侵入するといわれ、Aa菌が存在するとうまく治療効果が現われません。非常に恐ろしい細菌です。

診療計画

「PCR検査」の結果をふまえて、今後の診療計画を立てることになりました。

「歯周病」は健康保険が使える「保険治療」でも治療できないことはないらしいのですが、細かいルールが決められていて、治療法や治療に使える材料・薬が制限されているそうです。また、治療にかけられる時間も十分ではないそうです。

先生の説明では、「保険治療」の場合、口の中を6ブロックに分割して、1回に1ブロックずつ治療していくそうですが、それを何周もぐるぐる繰り返し少しずつ治療していかなくてはいけないので、1ブロックから菌がいなくなったとしても、となりのブロックを治療するまでにまた菌が繁殖してしまう場合もある、ということでした。何度も治療に通わなければいけないので、完治するまでにかなりの日数がかかってしまいますよね。

それに対して、健康保険が使えない「保険外(自費)診療」では、費用はかかるものの治療自体は一気にできるというし、その後に精密検査、細菌検査も行ってくれるので、日数はかからないとのことでした。

見積書を出してくれましたが、私は迷わず「保険外(自費)診療」で一気に菌を一掃してもらう方を選びました。

私の場合、「A.a.菌」がいたというかなり深刻な状況ということもあり、子ども達にうつしたくない(うつっても発症しない人もいるようです)という思いも強かったので、即決です。

お値段は…なかなか高いですが…

別途かかる料金も結構あるようです。

でも、1日も早く菌を取り除きたい!!切実な願いです。

まとめ

次の診察時に、担当の歯科衛生士さんとの顔合わせです。

今回は、検査結果の説明と、虫歯の治療を少し進めました。

「PCR検査」の結果にショックは受けたものの、気持ちは前向きに…

1/5の診察の結果は次の記事に記します。

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