まもなく夏本番!夏に欠かせないアイスクリーム、人気のアイスにはそれぞれのメーカーの並々ならぬこだわりがあるんです。
アイス販売高上位5社に聴いた、イチオシ定番アイス、その人気の秘密とこだわりとは?
5位 ハーゲンダッツ
まず5位は、2019年度アイス販売高(アイスクリーム流通新聞社推定)479億円、ちょっぴり贅沢なアイスクリームで人気の「ハーゲンダッツ」です。
その新作アイスが、8月発売の「ヘーゼルナッツプラリネショコラ」です。

香ばしいヘーゼルナッツのアイスと甘く濃厚なミルクチョコレートを、ほろ苦いココアウェハースでサンドした、ハーゲンダッツの自信作です。
そして、イチオシアイスが「ミニカップバニラ」です。

深い香りのマダガスカル産バニラビーンズと、濃厚で新鮮な北海道産ミルクを使った贅沢な味わいが特徴です。
そのこだわりは?

実は、バニラの販売が始まってから一度も味の変更を行っていません。
創業当時のレシピに絶対の自信を持っていますので、その味を現在に至るまで守り続けています。
36年間愛され続ける、ハーゲンダッツ人気ナンバーワンアイスです。
4位 明治
続いて4位は、2019年度アイス販売高(アイスクリーム流通新聞社推定)488億円の「明治」です。
イチオシは、シリーズ累計販売50億個以上、国民的人気アイス「エッセルスーパーカップ超バニラ」です。

魅力はなんといっても200mlの大容量、そこにはこんなこだわりが…

大容量でありながら1個ペロッと食べられるような味わいの工夫をしているのが一番のこだわりになります。
今から26年前、当時カップアイスの主流だった「落としぶた」を「かぶせぶた」に改良、その分容量も150mlから200mlに増量することに成功したんです。
エッセルスーパーカップは、7月20日からチョコミント味も発売されています。

3位 森永乳業
続いて3位は、2019年度アイス販売高(アイスクリーム流通新聞社推定)552億円の「森永乳業」です。
イチオシは、1976年に販売スタート、皆さんおなじみの「ピノ」です。

今年は新たに「チョコミント味」が仲間入り、中のアイスも薄いミントグリーンになっています。

「ピノ」の特徴は、口に入れた瞬間のとろける食感ですが、その秘密は外側のチョコレートにあるといいます。

一般的なチョコレートよりも溶ける温度にこだわっていて、口の中に入れたときにすぐに溶け出します。
チョコレートが通常より低い温度で溶けるようにできていて、口の中でチョコとアイスが同時に溶けるように計算して作られているんです。
「ピノ」というのは小さくて可愛らしい形から、イタリア語の「松ぼっくり」を意味する言葉をもじって作られたといいます。
ちなみに「ピノ」は年間11億粒も売れているそうです。
19年連続で出荷数を伸ばしている大人気アイスは、年間1億8,000万個以上売れている「チョコモナカジャンボ」です。

そのパリパリの食感の秘密は、モナカに吹きかける「チョコレートスプレー」です。

モナカの内側にチョコレートを薄く均一にコーティングしていまして、アイスの水分がモナカの皮に移るのを遅らせますので、パリッとした食感が楽しめます。
2位 江崎グリコ
続いて2位は、2019年度アイス販売高(アイスクリーム流通新聞社推定)658億円、多くの人気アイスを手掛ける「江崎グリコ」です。
イチオシアイスは、パピコシリーズの一番人気「チョココーヒー」です。

実は「パピコ」はおよそ5年前になめらかな食感に改良したことで、売り上げが1.6倍にアップしたといいます。
ではどうやってなめらかな食感を生み出しているのでしょうか?

その秘密は「スパイラル急凍」です。
巨大な冷凍庫の中をコンベアに載せられたパピコが螺旋状に回りながら降りてきます。
グルグルと回転しながら均等に冷やすことで冷凍のムラがなくなり、パピコ独特のなめらかな食感になっているといいます。
1位 ロッテ
そして1位は、2019年度アイス販売高(アイスクリーム流通新聞社推定)842億円の「ロッテ」です。
定番アイスが並ぶ中、イチオシアイスは2003年に誕生した「クーリッシュ」のバニラ、”飲むアイス”という新たなスタイルを生んだ、アイス界の革命児です。

シャリシャリとした食感の秘密とは?

細かく砕いた氷が入っているんです。
細かい氷とアイスを半々の割合で混ぜ合わせることで、シャリシャリとした食感を作っているんです。
売り上げトップ5メーカーのイチ押しアイス、いかがでしたか?
私はピノとクーリッシュのベルギーチョコレートが大好きで、売り場にあれば必ず買ってしまいます。
もうすぐ夏本番、色んなアイスを食べ比べするのもいいですね。