コリンキー・ロマネスコ・コールラビ・レッドキャベツスプラウト・マスタードスプラウトなどの珍しい野菜は、今スーパーやマルシェなどで買うことができるのですが、気になってもなかなか手を出しにくい人も多いのではないでしょうか?
なじみがない、普段使ったことがなくてとっつきにくいと思ってしまいがちな珍しい野菜ですが、とてもおいしいものもあるということで、7月20日のノンストップでは野菜ソムリエ・大槻美菜さんに教えてもらいました。
いつもと違う野菜を調理して食卓を彩ってみませんか?
ビーツ
「ビーツ」は、ボルシチなどに使われることで知られる野菜ですが、日本でも北海道や熊本などで栽培されています。

ビーツの特徴的な赤い色は、「ベタシアニン」と呼ばれるポリフェノールの一種なので、抗酸化作用があるとか免疫機能の改善であるとか、美肌効果があるといわれています。
ビーツのおいしさはなんといっても”加熱したときの甘さ”です。
最近では日本でも健康目的で、ビーツをサラダやスムージーにして食べる女性も増えているのですが、家庭料理としてはまだあまりなじみがないようです。

最近になって健康ブームで注目されているビーツなんですけど、日本に入ってきたのは江戸時代の頃といわれています。
江戸時代に輸入された当時、ビーツは「火焔菜(かえんさい)」と呼ばれ、赤い部分だけではなく葉っぱの部分も食べられていたそうで、ホウレンソウが育たない夏などに代用として重宝されていたといいます。
その後、定番野菜として定着することなく日本ではほぼ姿を消したビーツでしたが、ここ数年、健康志向の高まりで再び日本でも注目されることになったのです。
ボルシチにしか使えないと思われているかもしれませんが、夏にピッタリのレシピがあります。
【ビーツの冷製ポタージュ】

※牛乳をベースにしたりジャガイモを足したりしても美味しいそうです。
ポリフェノールたっぷりの「ビーツの冷製ポタージュ」の完成です。

ディップソースとしてもお楽しみいただけますし、お肉やお魚にかけてもおいしいと思います。
冷凍保存もできますので、作り置きしていただくこともできます。
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コールラビ
球体からくきがニョキニョキ生えた不思議な形が印象的な「コールラビ」です。

コールラビは形はカブにそっくりで、味はキャベツそのものという面白い野菜です。
とっても身がしまっていますので、長く煮込む料理にオススメです。
コールラビはビタミンCが豊富で、スープや煮込み料理で汁ごといただくのがオススメです。
【コールラビのまるごとかんたん参鶏湯(サムゲタン)】


ボタンひとつの簡単調理で、鶏の旨味を吸ったコールラビは別格の味です。
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ロマネスコ
ブロッコリーに味わいも似ているんですが、少し薄めで甘みがある「ロマネスコ」です。
ビタミンCがとても多く含まれているのが特徴で、ヨーロッパでは一般的な野菜ということです。
旬は冬ですが、今は通年食べられるように冷凍でも売られるほど日本でも人気が高まってきているようです。
【冷凍ロマネスコのグラタン】

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スプラウト
続いては、気になるけど実はわかっていない野菜「スプラウト」です。
Q:スプラウトって何?
A:「発芽直後の新芽」
発芽直後というのは、植物がこれから成長するための栄養をたっぷりと蓄えている状態なので、その栄養価の高さに注目が集まって様々なスプラウトが作られるようになったといいます。
非常に見た目が似ているのですが、味は全く違うということです。
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