コロナと共存する新しい生活スタイルが求められる中、逆境をバネにエンタメ界が劇的に進化、革新的な技術が登場しています。
5Gを駆使し、超リアル空間を再現した最先端技術から、AR合成技術と3Dグラフィックを合わせた画期的なライブ演出まで、工夫を凝らした最先端の演出をご紹介します。
バーチャル渋谷
まずは東京・渋谷の大手通信事業会社「KDDI」の「バーチャル渋谷」です。
「バーチャル渋谷」は渋谷区公認のプロジェクトで、専用のアプリから自身のアバターを作り、リアルに再現された渋谷の街を探索したり、仮想空間で他のアバターと写真を撮ったりして交流できるのが特徴です。

5Gを使って渋谷を楽しくしようということで、これからどんどん音楽のイベントなどを実施していきたいなと思います。
例えば仮想空間でイベントを行う場合、アーティストは本人に似せたアバターで参加、遠隔からでもセンサーを使い同じ動きを表現できます。
これを使えばバーチャル内でも歌ったり踊ったりすることが可能になります。

遠隔から皆さんがバーチャル内に入り、アーティストも遠隔から入ってパフォーマンスするので、安心安全にライブが楽しむことができるようになります。
リモート応援システム
さらに、リアルタイムで世界中どこからでも声援を届けることができる参加型のサービス「リモート応援システム」の開発も進んでいます。
ヤマハ株式会社の「リモート応援システム」(Remote Cheerer powered by SoundUD)は、専用のスマートフォンアプリを使い、歓声や拍手などのボタンを押すだけで、会場に設置されたスピーカーに音声が送れて応援できるんです。

会場に行きたくても行けない様々な方々が楽しめる環境をなんとか作りたいという思いで作っています。
また、登録された音声だけではなく自分の生の声も送れるため、スポーツ観戦以外にもお笑いなどの番組でもチャレンジしていきたいということです。
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AR合成技術と3Dグラフィックを合わせたライブ
さらに、新たな音楽ライブの手法も注目されています。
”東方神起”初のオンライン有料コンサート「Beyond LIVE」が100ヶ国以上に一斉生配信されました。
世界中のファンとオンラインでトークを実施、双方向でリアルタイムのコミュニケーションが実現するなど、革新的な技術が登場しています。
そして、最大の見どころはオンラインならではのステージ演出、圧倒的なスケール感はどのように作りだしているのでしょうか?
炎の中ヘリコプターが飛び出してくるシーンでは、カメラワークと実際の空間が連動する高度なAR合成技術と3Dグラフィックで表現された炎などを組み合わせ、立体感のあるダイナミックな空間を演出していたんです。
リアルなコンサートだと、ステージを転換したりメンバーが移動したりする時間がかかりますが、「Beyond LIVE」はセット全体に映像をうつすことができるので、曲の世界観に合わせて背景を自由に変えられるんです。
会場の熱気や臨場感など、現場でしか味わえない体験もありますが、自宅というリラックスした空間でこれだけの高揚感が味わえる画期的な技術は、今後ますます確立していくかもしれませんね。