5月2日にはすでに、最高気温が30℃を超える真夏日の観測が相次いだ日本列島、これからエアコンを使う機会も増えてきますよね。
でも、感染予防のためにも注意することがあるんです。
夏の必需品エアコンの意外な落とし穴とは一体何でしょうか?
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エアコンは換気してくれない?
実は、ほとんどのエアコンは換気をしてくれないのです。(換気機能付きを除く)
大手空調メーカー・ダイキン工業が行った調査によると、利用者の過半数54.4%が『換気できないことを知らなかった』と回答しています。

室外機から空気を取り込んで、室内機側に送り込んでいると思っている方もいらっしゃるようですが、配管の中に空気は通っていなくて、ガスが通っているんです。
一般的なエアコンは、「冷媒」と言われるガスを室内機と室外機の間で循環させて、温度を調整します。
空気そのものは移動しません。
冷房の場合は、暖かい空気の中から熱だけを取り出し、冷たくなった空気を再び部屋に送り出しているのです。

二酸化炭素とかウイルスとかそういったものが部屋の中にたまっていくような形になってしまいます。
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2つの窓を開けて換気する場合
そこで必要になるのが換気です。
24時間換気システムなどがない住宅では、どのように換気をしたら良いのでしょうか?
窓を開けて換気をするときは、一ヵ所だけではなくて、二ヵ所の窓を開けることで空気の通り道ができて効率的な換気ができます。
二ヵ所の窓を開ける場合でも、対角線上にある窓を開けるとより効率的だと言われています。
近くの窓を開けてしまうと狭い範囲でしか空気が循環しません。
部屋を斜めに風が抜けるイメージで開けるのが一番良いということです。
窓がひとつしかない場合
お部屋によっては窓がひとつしかないという場合もあると思いますが、そうした時は扇風機を使うのが効率的です。
では、この扇風機をどういう向きに使えば換気が効率的にできるでしょうか?
答えは…①窓の方に向ける、なんです。
②の窓の外の空気を部屋に入れるやり方だと、汚れた空気が外に出ずに留まることになってしまう、ということなんです。
上手に換気をして、部屋の中にたまった二酸化炭素やウイルスを、部屋の外に出すようにしましょう。