コロナ撃退!プロの除菌作業術・除菌作業の効果は?家庭でできるコロナ除菌法のヒントは?

ZIP!

私たちにもできる、コロナウイルスを遠ざける除菌法をプロに教えてもらいます。

「ZIP!特集」では、新型コロナウイルスの影響から依頼が急増しているプロの除菌現場を取材しました。

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店内の除菌作業をプロに依頼

協力してくれたのは、東京・墨田区の焼き肉店「すみ屋」さん。

客足は遠のき、売り上げは7割も減少、現在は時間を短縮するなどの対策を講じながら営業を続けています。

この店からコロナ感染者は出ていませんが、社長の李信幸さんは

今まで以上にお客さんが安心・安全にお食事をしていただくことを考えた上で今回お願いしました。

感染のリスクを減らすため、この店が月に一度清掃を委託している「おそうじ本舗」さんに、今回初めて店内の除菌を依頼しました。

追加料金は2万9,000円、営業前の2時間で除菌作業を行います。

作業内容は、人の手が触れる場所を重点的に除菌すること、です。

除菌作業の工程・洗浄

除菌作業に入る前に、まず洗浄して汚れを取ります。

①界面活性剤を噴射

コロナを含む様々なウイルスは、汚れの下でも生きている可能性があるため、最初に汚れを取るのがウイルス除菌の基本なのだそうです。

洗浄の際、除菌のプロが使うのは、「界面活性剤が入った家庭用の洗剤」です。

人の手が触れる場所は手あかなど、油分の汚れが多いため、油汚れが落ちやすい界面活性剤入りの洗剤が有効なのだと言います。

②綿の布で拭く

その後、硬く絞った綿の布で汚れを拭き取ります。

除菌作業の工程・除菌

洗浄が終わったら、本題の除菌に入ります。

①アルカリ電解水を噴射

除菌剤には「アルカリ電解水」を使います。

アルカリ電解水はにおいや刺激が少なく、多くのウイルスに効果的と言われていて、薬局などでも購入が可能です。

③マイクロファイバーで拭く

「マイクロファイバー」で拭き取ります。

綿のタオルに比べると、繊維の細かさが約200分の1なので、拭き取る力が強いと言います。

除菌の前に洗浄し、汚れを取るのがポイントです。

除菌作業の効果

しかし、ウイルスは目に見えません。

プロの除菌作業はどれほどの効果があるのでしょうか?

そこで、汚れ・菌・ウイルスを総合的に数値化できる機械で効果のほどを計測します。

数値が高ければ高いほど、感染リスクも高いことになります。

除菌のプロが安全と認める数値は、

飲食店の衛生基準で、まな板を綺麗にして、この上で調理しても問題ないという数値が200~400程度くらいです。

テーブルの除菌前の数値は、7,172 ⇨ 除菌後の数値は、296

安全なレベルまで減っていました。

この機械を使って、金属製のトイレのドアノブ、プラスチック製の冷蔵庫の取っ手、木製のパーティションの3ヶ所を計測。

①金属製のトイレのドアノブは、2,104
②プラスチック製の冷蔵庫の取っ手は、18,212

冷蔵庫の取っ手の数値が高い理由は、食材に触れた手で触ってしまう場所なので、飲食店だからというだけでなく、一般家庭の冷蔵庫の取っ手は一番の除菌ポイントです。

③木製のパーティションは、57,133

木製のパーティションが3つの中で最も感染リスクが高いという結果になりました。

その理由は、木特有の形状にあります。

ザラザラした面は菌が長く存在することができてしまいます。

表面にコーティング加工が施されていない場合、見た目にはわからない細かな凹凸があります。

手で触ってみるとザラザラしていると感じる場所は、感染リスクが高い危険な場所でもあるんです。

ザラザラした面でプロが使うのが「ブラシ」です。

除菌前の汚れを取る際にブラシでこすれば、その後の除菌効果がアップするそうです。

この3ヶ所も、プロの除菌作業後には…

金属製のトイレのドアノブは、2,104 ⇨ 30
プラスチック製の冷蔵庫の取っ手は、18,212 ⇨ 53
木製のパーティションは、57,133 ⇨ 222

安全なレベルまで減少しました。

そして手の届きにくい天井や壁は、強力な噴霧マシンで除菌、ミクロン単位のミストを空間に噴霧して2時間の除菌作業は終了です。

まとめ

売り上げが激減する中でも追加料金を支払い、除菌をしなければいけない現状です。

しかし、一度除菌したからと言って100%安全なわけではありません。

厚生労働省は「コロナウイルスは72時間くらいの間、感染力がある」と発表。

一度付着したら3日以上感染力が持続する可能性もあると言います。

こまめに「洗浄してから除菌」を習慣化して、少しでも衛生的に保てるようにしたいものですね。

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