「ソーシャルディスタンス」という言葉をよく耳にするようになりましたが、その間隔について、再度考えなければいけないかもしれません。
実は今、ジョギングに関するある研究に注目が集まっているんです。
人と人との間隔を開ける「ソーシャルディスタンス」についてですが、ジョギングなどの場合、2mでは不十分ということをご存知でしょうか?
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ジョギング・ウオーキングでのソーシャルディスタンス
週末、東京都内の公園で多く見られたのは、ジョギングなどで汗を流すランナーの姿です。

人が多いです。
普通の休日と変わらない感じですね。

運動不足で家でゴロゴロしていると夜眠れないので…
人と人との間隔を開ける「ソーシャルディスタンス」について、ジョギングに関するある研究に注目が集まっています。
ジョギングなどの場合、通常ソーシャルディスタンスとされる2mでは不十分だという研究結果が出ているのです。
ベルギーとオランダの大学が共同で制作した「唾液の放出シミュレーション」によると、時速4kmでウオーキングした場合、口から出た唾液は気流に乗って後方へ飛び散り、2m後ろにいても飛沫を受けてしまいます。
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飛沫を避けるために必要な距離
飛沫を避けるのに必要な距離は、時速4kmでウオーキングした場合だと4m~5m、ジョギングの場合だと10mも離れないといけないと言います。
さらに、自転車で走る場合は、20m離れる必要があるということです。
飛沫を避けるために必要な距離
研究者の一人は、感染拡大につながるほどではないとしつつも、こうしたリスクを避けるよう呼び掛けています。
また、マラソン愛好家でもある京都大学の山中伸弥教授も…

走って大きな息をしますと、周りにウイルスをまき散らしているかもしれません。
ですから、周りの方へのエチケットとして、走るときもマスクを着けましょう。
とYouTubeで呼び掛けています。
マラソン愛好家の山中教授は、マスクを付けながら走ることは辛いことも熟知しており、この場合「buff(バフ)」などの布で口元を覆う方法も有効であるとしています。
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まとめ
私の家の近くでも、散歩やジョギングをしている人がたくさんいます。
ジョギングをしている人は一様にマスクやbuff(バフ)を着けていません。
私はほとんど家にいて、たまに車で買い物に出るくらいなのですが、お年寄りがマスクをせずに散歩をしたり立ち話をしている姿も多く目にしますし、スーパーや公園の駐車場には、いつもたくさんの車が停まっています。
緊急事態宣言が発令されてもあまり状況が変わっていないのが、ただただ不安です。
ソーシャルディスタンスについても一人一人の意識を高めていかないと、この状況は乗り越えられないのでないかと思います。