”アベノマスク”の異名で話題になった布マスク、政府は全ての世帯に2枚ずつ配るとしていますが、一体いつ届くのでしょうか?
実はこのマスク、感染拡大が続く地域を優先して、来週から郵送が始まることになっているんです。
そんな中、医療機関などには次々とマスクが届いているようで、SNSには喜びの投稿が…
依然としてマスクが手放せない状況が続く中、活用が広がる手作りマスクや、驚きの機能を備えた新型マスクまで、4月9日「Live News it!」「はてな(ha te na)」で触れていましたのでご紹介します。
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銅のマスクはコロナウイルスに強い⁉
群馬県の桐生市に、新たに開発されたマスクがあるということで、向かったのは「群馬大学」です。
形は確かにマスクなのですが、全体が茶色で見慣れない印象です。
群馬大学・板橋英之教授によると…

これは、銅の繊維で作ったマスクです。
銅は、新型コロナウイルスに対して強い抗ウイルス効果を持っている、ということがわかったんです。
高い抗菌・抗ウイルス作用を持つという「銅」
アメリカの研究では、新型コロナウイルスの生存期間は、プラスチックやステンレスの表面では48時間から72時間、これに対して、銅の表面では4時間と極端に短いことが報告されています。
そこで群馬大学・明清産業などのグループは、銅に特殊な加工を施した繊維を布状にした生地でマスクを開発しました。
通常のマスクの上に重ねて着けると、光に反応して発生する物質が、付いたウイルスや菌を分解することで感染リスクを大幅に減らすことが期待できる、というのです。
洗って繰り返し使うことができ、繊維の材料コストは約2,000円ほどで、素材は手袋やスイッチカバー、手すりに巻くなど、人が触れる様々な場所に応用できることから、現在、製造販売できる企業を募集しているとのことです。
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マスク製造に乗り出す様々な企業
マスク不足が長期化する中、様々な業種がマスク製造に乗り出しています。
長野県で創業70年を迎えた靴下メーカー「株式会社タイコー」は、去年のラグビーワールドカップで日本代表のソックスを手掛けた老舗です。
培ってきたノウハウを生かし、綿100%でできたマスクを製造、その名も…


健康な人たちはこのような何度も使えるマスクを使ってもらって、少しでも必要な人に衣料用のマスクが行き届けばいいなと思っています。
さらに、トヨタ自動車も、国内の工場にある3Dプリンターなどを使用して、医療現場で不足する防護マスクの生産を4月中にも始めると発表しました。
マスクの表と裏、どっちがどっち?
マスクを手作りする人も多い中、最近注目されたのが、緊急事態宣言を受け会見をした小池都知事の着用していた手作りマスク。
SNSでは、小池都知事のマスクに使われている布が注目の的になり、会見の翌日には在庫切れになってしまったということです。
一方、千葉県の森田知事のマスクは裏表逆だった、ということで話題になりました。
マスクの表と裏を間違えてしまうとどうなるのでしょうか?
環境管理センター・マスク研究科・飯田さんによると…

フィルターはマスクの中心にあるため、機能面は問題ない。
ただ、逆につけてしまうと隙間ができやすくなってしまうので、ウイルスが入りやすくなってしまう。
表裏の簡単な見分け方は?
上下に引っ張るとおわん形になるので、くぼんだ方が顔に触れる側です。
ゴムひもの付け根やプリーツ(折り目)を気にする方もいますが、メーカーによって異なるため、これだけでは判断しないように、パッケージを確認してください、ということです。