新型コロナウイルスによる経済への影響が深刻になる中、夜のお菓子として全国的に有名な銘菓「うなぎパイ」が製造中止に追い込まれたのです。
この出来事を紐解くと、今の景気の深刻さが見えてきました。
3月13日「Live News it!」の「新型コロナ 暮らしを守れ」で特集をしていましたのでご紹介します。
うなぎパイ製造ラインの一時休止
新型コロナウイルスによる影響で、製造ラインの一時休止が発表された静岡県の銘菓「うなぎパイ」
取材班は1日20万本以上を製造する工場へ。
すると、今日も見学者の姿が…
しかし、視線の先にある製造ラインには、誰もいません。
工場の見学者は、
『ちょっと寂しい』
『製造過程が一番見たかった』
と残念がっていました。
2020年3月のうなぎパイ売り上げ減
製造元によると、うなぎパイの今月(3月1日~10日)の売り上げが、前の年の同じ月に比べ、半分に落ち込んだと言います。
一体何故なのでしょうか?
春華堂・経営管理室 手嶋千恵さんによると…

新幹線の乗車率が低下しているのと同じように観光客が減ってしまっていまして、そこで打撃が大きく出てしまったのです。
大きな理由のひとつが、東海道新幹線の利用者の数。
今月は前年度に比べ、半減しています。
「うなぎパイ」は通信販売を行っていないため、売り上げが新幹線利用者数に比例して減ってしまったのです。
旅行や出張が減れば交通も減る、交通が減ればお土産も打撃を受ける、という「負の連鎖」が起きているのです。
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「全国銘菓撰」(東武百貨店池袋本店)
次に向かったのが都内のお店。
東武百貨店池袋本店の「全国銘菓撰」で、全国の銘菓を取り揃えています。
現時点では「全国銘菓撰」でもうなぎパイの在庫は並んでいます。
製造元の春華堂からも問題ないと連絡がきていると言います。
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お土産お菓子 全国認知度ランキング
民間の調査会社がまとめた「お土産お菓子 全国認知度ランキング」(2017年(株)ネオマーケティング調べ)では、うなぎパイは2位。