今、新型コロナウイルスの対策で、注目されているのが「換気」。
駅に到着した東京メトロ銀座線の車両、窓に注目すると上の部分が開いています。
首都圏の鉄道各社に尋ねたところ、16社中8社が混雑した車両を中心に窓を開けた換気を呼び掛けているとのことです。
さらに、子どもを預かる保育施設でも、入口の引き戸と教室の窓の換気を20分おきに実施、各部屋に1台ずつ空気清浄機が置いてあります。
では、家庭でもできる「正しい換気の方法」とは?
3月5日「めざましテレビ」で特集をしていましたのでご紹介します。
「正しい換気の方法」換気は1時間に1回
まず、専門家が指摘するのは「換気の頻度」です。
KARADA内科クリニック・佐藤昭裕院長によると…

最低1時間に1回くらいは、換気を5分~10分するといいと思います。
さらに、大きな窓を1ヶ所開けるよりも、対角線上にある窓を2ヶ所開ける方が、より早く換気できて効果的だと言います。
風上の窓を15cmほど開け、風下の窓を全開にすると、空気の流れが良くなるのだとか…
では、窓が1ヶ所しか無い部屋はどうすれば良いのでしょうか?

例えば扇風機とかがあるようであれば、窓に向けて扇風機を使うと効果的だと思います。
空気を裏側から取り込み、風を送り出す扇風機の特徴を活かし、窓の外に向かって5分間 風を送るだけで、換気の効果が高まると言います。
また、高層マンションなど、窓が開かない構造の場合は、換気扇を回し続けるのも有効だということです。
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「効果的な除菌」
除菌にも効果的に行うコツが…

よくもみこんで、手に付いたウイルスや殺菌を一度クリアにすることが重要だと思います。
アルコール消毒をする際、特に忘れがちなのが指先、まず、親指以外の4本の指先にすりこみ、親指にもねじりこむようにすりこむのがポイントです。
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「マスク再利用」方法は?
さらに、マスクを外すときにも注意すべきポイントが…

布の表面が一番汚れていますので、そこには触れないようにして、
脇のところを持って外すようにしてください。
マスクが買えないので洗って使う、というのはどうなのでしょうか?

やはりマスクは基本的には使い捨てのものですので、できたらやめた方がいいと思いますね。
昨日(3月4日)全国マスク工業会が示した指針でも「洗って繰り返し使える表記がないタイプは洗うと機能が落ちるため、再利用は勧められない」としています。
では、どうしてもマスクが手に入らない場合はどうすれば良いのでしょうか?
東邦大学・小林寅喆教授によると…

洗濯機でソフト洗いとかの機能が付いているのであれば、そういうもので優しく洗う。
また、手洗いでする場合には、家庭用の食器用洗剤や中性洗剤で、生地を傷めないように優しく泡立てて洗って、きちんと乾かすことがポイントです。
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まとめ
マスク不足はいつまで続くのでしょうか?
政府が「毎週1億枚以上供給」と公表してから、間もなく3週間ほど経ちますが、全国マスク工業会によると、これまで滞っていた中国からの輸入が今、ようやく復旧し始めたところだと言います。
国内での増産体制はすでに整っているため、今後お店に並ぶマスクは徐々に増えていく見通しだということです。
トイレットペーパーやおむつなどもデマが拡散されて品薄状態なので、これ以上混乱が起きないように一刻も早くマスクが流通してくれることを望みます。