今年もまた、つらい季節がやってきました。
春の日差しを感じる頃にやってくる「花粉症」のシーズン、今年は暖冬の影響で例年よりも早く花粉の飛散が始まりました。
2月20日、「Live News it!」の「はてな(ha te na)」で、花粉症対策の特集をしていましたのでご紹介します。
マスクないのに花粉襲来、注目の新たな治療法とは?
すでに3月中旬並みの陽気となっていますが、さらに今年は花粉症の悩みに追い打ちをかける事態が…
新型コロナウイルスの感染拡大で、頼みのマスクが入手困難に…
「マスク難民」大注目の花粉症対策や、今シーズンお目見えした新たな治療法もあると言うのです。
今年は、記録的な暖冬の影響で、例年より早く花粉の飛散が始まり、すでに先月(1月)から多くの患者が来院していると言います。
東京・千代田区の「麹町皮ふ科・形成外科クリニック」に、鼻水など花粉症の重い症状に悩まされている接客業の女性が来院しました。
この診察中に気になる薬の名前が…

「ゾレア」という、根本から花粉をブロックする注射もでています。
花粉症治療薬「ゾレア」とは?
聞き慣れない「ゾレア」という薬は、いったいどんな薬なのでしょうか?

鼻づまり・目のかゆみ・肌のかゆみなど、全身症状すべてを抑えられる薬です。
今シーズンから花粉症の治療薬として新たに承認された「ゾレア」、どのような効果があるのでしょうか?

花粉が私たちの体に入ってくると、花粉を攻撃する抗体(IgE抗体)が作られます。
この抗体が、免疫細胞と結合し、新たな花粉侵入に備えます。
しかし、再び入ってきた花粉と、この抗体がくっつくと、免疫細胞がヒスタミンなどアレルギーを引き起こす物質を放出、この物質によってくしゃみや鼻水などの症状が引き起こされるのが「花粉症」なんです。
新治療薬の「ゾレア」を注射すると、ゾレアが抗体と先にくっつき、免疫細胞と結合できなくすることで、アレルギー反応を防ぐことができるんです。
月に1回か2回の注射で、これまでの薬などでは効果が得られなかった人も、症状が軽くなる可能性がある新たな治療法です。

しかし、誰にでも手軽に使えるわけではありません。
使用条件があり、血液検査をしてその基準値を満たす患者さんのみということになります。
花粉症の症状の重さは、くしゃみや鼻水などの程度により、軽症、中等症、重症、最重症までの4段階に分類されます。
このうちゾレアが使えるのが、重症以上のみで、さらに、年齢や体重、血中の抗体の量など、様々な条件を満たした場合でないと使えません。
また、副作用として、呼吸困難や湿疹、たちくらみなどの症状が出ることがあると言います。
気になるお値段は少々高めです。
保険が適用される薬ですが、1回にゾレア150mgを使う場合で、3割負担で約1万4,000円が自己負担となります。
マスク以外の花粉症対策とは?
花粉症に悩む人が日々実践しているのはやはり「マスク」です。
ところがその頼みの綱が、新型コロナウイルスの影響でどこも品薄状態です。
薬局でマスクの入荷が無い代わりに、売れ筋商品を聞いてみると…
①鼻の中に塗るタイプ
②スプレータイプ
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品薄が続くマスク以外の花粉症対策とは…
街の中でとっさにできることは、ハンカチ・マフラーなどで鼻の入口を覆うこと、ワセリンを綿棒などで鼻の入口付近に塗ることで、花粉が体の奥にまで届かなくする効果が見込まれると言います。
花粉症と新型コロナウイルスとの見分け方
新型コロナウイルスが広がる今、肺炎の症状とされる「だるさ」や「息苦しさ」が、花粉症の症状と似ていて判断に困るという声も…
この2つの見分け方は?
花粉症の場合はくしゃみと鼻水が主症状で、37.5度以上の熱が数日間続くことは少ないと言うことです。
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まとめ
新型コロナウイルスが流行してマスクが品薄になり、転売ヤーが高値で販売している状況が続いています。
私も花粉症ですが、これから花粉の季節にマスクは必需品なので、品薄だからと言って諦めることもできないわけですが「ゾレア」という薬が花粉症の治療薬として新たに承認されたということで、かなり期待が膨らみます。