一家だんらんで楽しむ、あるアニメに起きている変化に注目です。
今爆発的ヒットとなっている「鬼滅の刃(きめつのやいば)」が、子どもだけではなく、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんまで、家族三世代で夢中になれると言うんです。
なぜ世代を超えて人気を集めているのでしょうか?
2月24日、「Live News it!」の「はてな(ha te na)」のコーナーで、特集をしていましたのでご紹介します。
ヒットを超えた社会現象「鬼滅の刃」なぜハマる?
世代を超えて支持を集め、今、社会現象となっている「鬼滅の刃」
休日の街には主人公炭治郎のコスプレをした子どもの姿がありました。
グッズショップには親子連れが殺到し、書店では原作コミックの売り切れが相次いでいます。
「鬼滅の刃」は一体なぜ幅広い世代を引きつけるのでしょうか?
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「鬼滅の刃」とは?
話題沸騰中のマンガと言えば、週刊少年ジャンプで連載中の「鬼滅の刃」です。
舞台は、大正時代の日本、鬼に家族を殺された主人公「竈門炭治郎(かまどたんじろう)」が、鬼にされてしまった妹「禰豆子(ねずこ)」を人間に戻すため、残虐非道な鬼と戦うという物語です。
去年(2019年)の4月、テレビアニメの放送が開始されると人気に火が付き、爆発的なヒットとなりました。
『炭治郎と禰豆子のきょうだい愛や家族愛がいい』、『鬼にもバックグラウンドがあり共感する』、など、豊かな人情が描かれていることが魅力だと言います。
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「鬼滅の刃」の人気ぶり
この三連休(2月22日~24日)オリジナルグッズなどが揃うジャンプの公式ショップ「JUMP SHOP(東京・千代田区)」には、たくさんの親子連れが詰めかけました。
ところが、グッズは入荷した途端に次々と売り切れてしまっていました。
さらにSNSでは、登場人物を再現した「キャラ弁」だらけに…。
「SHIBUYA TSUTAYA(東京・渋谷)」では、全巻を揃えた「鬼滅特設コーナー」を設置していますが、毎回大量の仕入れを行っているにもかかわらず、すぐに売り切れてしまう状況が続いていると言います。
「スイーツパラダイス池袋店(東京・豊島区)」は鬼滅の刃とのコラボイベントで連日満席となっています。
人気の秘密は?
なぜここまで人気が広がったのでしょうか?
実は多くの人がハマるきっかけとして挙げたのが、2019年4月から始まったテレビアニメの影響です。

シリーズ累計発行部数(電子版含む)は…
2019年4月(アニメ開始時)…350万部
2019年10月(17巻発売時)…1,200万部突破
2019年12月(18巻発売時)…2,500万部突破
2020年2月(19巻発売時)…4,000万部突破
コミック・単行本の累計発行部数はアニメ開始以降どんどん増え、ついに4,000万部を突破したのです。
一般の普段アニメや漫画を見ない層にも広がっていったのは、昔見ていたような大衆時代劇が最近は無かったが「鬼滅の刃」を見たら求めていたものがそこにあった、ということではないかと分析しています。
高齢世代をがっちりつかんだ魅力のひとつは、時代設定が大正時代で、作品のところどころに大正時代の風景が描かれているところです。
例えば、漫画では1ページで表現されていた浅草のシーンが、アニメでは日本有数の歓楽街として栄えていた大正当時の浅草が色鮮やかに再現されているのです。
日本人のふるさと、昔の田舎の風景を思い出せることも挙げられます。
画や色使いがキレイで大人も驚く圧巻の映像美、藤の花が一面に咲き乱れる風景や朝日が昇るシーンなど、まるで実写のようにリアルな風景描写も作品の魅力のひとつです。
若い世代には、鬼滅の刃の躍動感あふれるアクション、鬼と戦うキャラクターたちが特殊な「呼吸」を操り、様々な技を繰り出す斬撃シーンがド派手でカッコイイ!と評判です。
今年はテレビアニメの続編となる映画の公開も予定され、人気は増々高まっていきそうです。
鬼滅の刃は、U-NEXT・huluなど、多くで配信しています。
まとめ
世代を超えて支持を集め、社会現象となっている「鬼滅の刃」は、テレビアニメの続編となる今年の映画公開で増々人気が高まりそうです。
子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、親子3代で楽しめるアニメはなかなか無いので、これからもずっと長く人気が続いて欲しいと思います。