2月18日現在、新型コロナウイルスの国内感染者の人数は523人となりました。
2月17日に発表された新型コロナウイルス(肺炎)の受診の目安が波紋を広げています。
あなたは風邪の症状で仕事を休めますか?
2月18日、「Live News it!」の「ha te na(はてな)」で特集をしていましたのでご紹介します。
あなたはカゼで仕事を休めますか?労働者のホンネ
2月18日、大阪市のNTT西日本では出社しているのは一部の社員のみでした。
この会社では社員の安全を重視し、業務的にテレビ会議などを活用して不急の出張や集合会議などは自粛するように徹底しており、自宅で仕事をする「テレワーク」やラッシュ時間を避ける「時差出勤」を導入していました。
しかし、このような取り組みはまだ一部の先端企業だけと見られます。
厚生労働省は、発熱などの風邪の症状がみられるときは、会社や学校を休んで外出を控えるよう呼びかけました。
ところが、休めば売り上げが減ってしまう個人事業者にとって、休むことは簡単ではないのです。経営者は『個人経営は会社と違って補償は出ないから。』と言います。
パートタイムで働く人からも『熱がなければ休まない、せきが多少出てもなかなか休みづらい。』『シフトの関係もあるので朝言って急に休むのは難しい。』という声が…。
有休が保証されている会社員はというと…『休めると思う。社長や部長も無理して会社に来るな、と朝礼で言う。』という人がいる反面、『切羽詰まっていると休めないが、上司と相談する。』『本音は休みたいがプロジェクトもあり、そう簡単には休めない。』など、風邪で休むのは気が引ける、との声が多く出ました。
社員を預かる立場の人からは『会社側が積極的にそういう方針を打ち出さないと難しい。周りの理解が深まることが大事。』との意見がありました。
厚生労働省からは、発熱などの風邪の症状があった場合は会社や学校を休むようにと呼びかけたのですが、有休が取りづらいというのが現状なのです。
厚生労働省の相談・受診の目安
新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安
1.相談・受診の前に心がけていただきたいこと
○ 発熱等の風邪症状が見られるときは、学校や会社を休み外出を控える。
○ 発熱等の風邪症状が見られたら、毎日、体温を測定して記録しておく。2.帰国者・接触者相談センターに御相談いただく目安
○ 以下のいずれかに該当する方は、帰国者・接触者相談センターに御相談く
ださい。
・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方
(解熱剤を飲み続けなければならない方も同様です。)
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方
○ なお、以下のような方は重症化しやすいため、この状態が2日程度続く場
合には、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。
・ 高齢者
・ 糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD 等)の基礎疾患がある方や透析を受
けている方
・ 免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方
かぜの症状や37.5度以上の発熱が4日以上続いている、強いだるさや息苦しさがある方は、帰国者・接触者電話相談センターで医療機関の受診について相談して下さい。
街の疑問

治療費や検査費などは政府や会社が負担してくれるんですか?

基本的には会社が負担するということはありません。
都道府県が必要と判断した場合には検査が行われるんですが、この時の検査費用は公費で負担してもらえるので、本人負担は不要です。
入院費については、今月14日に政令が改正され、症状が無い陽性の人も公費負担の対象になっています。

会社に『出勤するな』と言われた時の補償は?

コロナウイルスと確定する前と後では状況が変わります。
感染前の場合は休業手当分の給料は補償されます。
しかし、感染が確定された場合だと、会社側には出勤停止を命令できる権利が法律上発生します(コロナウイルスが指定感染症に定められているため)。
よって有休でない限りは基本的に休んだ給料は補償されないということになります。
また、確定前であっても、会社からの指示命令が明確かどうかということがあり、『出勤を控えることをお勧めします』といったような推奨の場合は給料は補償されないということになります。
帰国者接触者電話相談センター・厚労省相談窓口
少しでも不安があるようなら、各都道府県が公表している帰国者・接触者電話相談センターや、厚労省の相談窓口をご活用ください。
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まとめ
テレワークなどを導入する先端企業は自宅でも会社と同等の仕事ができますが、多くの中小企業や自営業の方は仕事を休むことに抵抗感があると思います。
私も微熱くらいでは休まないですし、休んだ場合に私の代わりにやれる人がいない仕事なので休めばその分仕事が溜まってしまいます。経理の仕事には期限もあるので、相当なことが無い限り休めない、という状況なのです…。
となるとウイルスに感染しないように心がけるしかないのですが…今はただただ不安ですね。
厚労省の相談窓口もフリーダイヤルになったようなので、少しでも不安があったら相談してみるのが良いと思います。