「SEKAI NO OWARI」のSaoriさんが耳慣れない「ドケルバン病」という病気を公表しました。
実はこの病気、世代を超えて多くの女性たちに発症の恐れがあるというんです。
2月17日、「Live News it!」の「アレコレト!」のコーナーで、取り上げていましたのでご紹介します。
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Saoriさんがドケルバン病を発症
人気バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノなどを担当し、2歳の子を持つSaoriさんが、自身のTwitterで「ドケルバン病」が発症したことを告白しました。
ファンクラブツアーの最終公演、沖縄だけこれ弾けなかったんです。
実は産後になり易いという「ドケルバン病」になり、公演を重ねる度に親指側の炎症が強くなり、指を広げると激痛が走っていました。
今は完治。また沖縄に行ったら弾きます。沖縄はいつでも行きたいです。 https://t.co/VCNBQITz8D— Saori(SEKAINOOWARI) (@saori_skow) February 14, 2020
ドケルバン病とは
腱鞘炎(けんしょうえん)の一種で、親指の使いすぎなどが原因で起こります。
なぜ「ドケルバン病」は起こるのでしょうか?その仕組みは?
手首の親指側にはひも状の腱(けん)が2本あり、その腱が通っているトンネル状のものを腱鞘(けんしょう)と呼びます。
親指を繰り返し使うと、腱と腱鞘がこすれてしまい炎症が起こり、指を動かしたり物を持つときに痛みが走るのです。
女性は男性に比べて、腱の耐久力が弱く、育児・家事など手を使うことが多いために発症しやすいと言われています。
一児の母でタレントの川崎希さんも、産後「ドケルバン病」を発症した一人です。
出産してから1~2ヶ月後くらいから手首が痛くなり、物を持った瞬間にズキッと痛くて握ったりできないくらいの激痛だったそうです。
痛み止めの注射を2度打ち、なるべく手を動かさない生活をすることで少しずつ回復していったものの、発症してから治るまでに半年以上はかかったといいます。
女性ホルモンの影響
久我山整形外科ペインクリニックの佐々木政幸院長は、「ドケルバン病」の発症には女性ホルモンの変動が大きく関係すると言います。
女性ホルモンは、出産や更年期でかなり変動するので、育児が終わった世代の女性も、長年の家事による負担やホルモンバランスの乱れで50代以降に「ドケルバン病」を発症するケースも多いのだと言います。
更年期の場合、女性ホルモンが下がってきてしまい、みずみずしかったトンネル(腱鞘)がだんだんバサついて縮まって「腱鞘炎」を起こしやすい環境になってしまうのです。
ドケルバン病発症を防ぐ対策
ドケルバン病の発症を予防するためには、日頃から手首周辺を軽くほぐしてあげたり、温めてあげることが効果があると言います。
一方で、すでに痛みを感じている場合、放置すると重症化する可能性があるため、すぐに受信することが大切だということです。
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ドケルバン病を起こしやすい人
まとめ
聞き慣れない病名の「ドケルバン病」ですが、出産後だけではなく、更年期の年代の女性も女性ホルモンの乱れから発症する人が多いということなので、手首周辺をほぐしたり温めたりして予防をするようにしたいところですね。
指を広げたり、物を持つときに痛みがある場合は整形外科を受診した方が良いとのことです。